元旦の素っ裸パニック顛末記

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毎年1月2日は友人たちを招いて、恒例となった新年会。だんだん人数が増えて6人掛けのダイニングテーブルには収まらず、補助椅子を足しても無理があるので隣のソファーコーナーも利用している。準備は前日から忙しい。

明日は午後1時にゲストたちが訪れるので、お料理の下ごしらえは今夜のうちに済ませたい。まずは身を清めてから食材に触ろうと思い、夕方からお風呂に入ることにした。ここで予期せぬアクシデントが勃発するのである。

うちのバスタブには湯見張り装置が付いていて、スイッチオンにすると適温のお湯が溢れることなく定めた容量で溜まる。ところが今日に限ってバスタブから溢れそうになっても止まらない。シャンプーしながら横目で蛇口を監視しながら、かなりやばい状況になっていると確信した。慌てて装置をチェックして試行錯誤してみたが、蛇口からはジャバジャバとお湯が出続けるのである。よりにもよって元旦の夕方に何てことだあああ!

頭は泡だらけで素っ裸の私はパニックだ。寒さも忘れ工具箱を持ってきて、電気系統を修理しようと試みるも失敗。管理人から回ってきたお正月マニュアルが頭に浮かび、マンションの管理会社の緊急連絡先へ「お湯が止まりませーん」と電話を入れた。返ってきた指示は「家の外に出てメーターボックスを開き、とにかく水道栓を止めて下さい」・・って、裸で外に出るのかあああ!

「修理屋さんから電話が行きます」の返答に期待を寄せていたら、練馬にあるというその会社のオッサンが開口一番「お酒飲んじゃったので車に乗れません」だってーっ!?
「明日ならお伺いできますが、交通費も含めて4万円ほどかかります」だってーっ!?
「電動器具がないと止められませんので、今夜は水道栓を止めておくしかありません」だってーっ!? ブチ切れて電話を切った。

最後の手段。懐中電灯で照らしながら湯見張り装置の奥深くに手を突っ込んでみたところ、バルブらしきものを発見。思い切り締めてみたところ、バスタブに注ぐ蛇口のお湯がピタリと止まった。ここまでの所要時間は1時間。頭に血が上っていたおかげで風邪をひかずに済んだのだろう。

その後バリバリになった髪を洗い直し、明日の新年会に向けて料理を作りまくって気付けば午前1時。寝る前にmixiをチェックしたら、私よりもっと不幸な友人の日記を見つけた。元旦からサポートセンターに出勤した不幸男”ベアちゃん”の文章を一部コピペさせて頂きます。
「朝から酔っぱらいが俺の靴に○○吐くわ、
上司が出勤せず連絡も取れないわ、
デカめの地震が起きるわ、
客は酔っ払っていたり駄々をねたりするわ
と予想を裏切るトラブルとクレームに撲殺されました。」

上には上が、いや違うな、下には下がいるものである。おやすみなさーい。

コメント

  1. 亀吉 より:

    初笑いでござるよ。裸で慌てるゆりちゃんを想像して笑わせていただきました。くまざわもかわいそうに…
    いよっ、チョイ不幸子弟コンビ。

  2. yuris22 より:

    亀吉様

    不幸の直球を受けるベアちゃんのおかげで、私の厄は軽減されているように感じます。お正月早々のデッドボールでしたが、これからは運が上昇していくかな。

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