フレネミーに振り回された3年間

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FriendにしてEnermy、親友のふりをした敵を「フレネミー」と言い、女性に多い。私はこのフレネミーに3年間振り回されてきたが、やっと完全に遠ざかったことを昨日知った。

彼女との出会いは、友人たちと一緒に2009年12月に開いたライブパーティー。行きつけのバーで知り合った男性客がエスコートしてきたのが初対面だったが、挨拶したとたん私の着ているワンピースを褒めまくる。しかも何度も回れ右をさせられて「素敵な方ねぇ、後ろが」と「後ろ」を強調しまくった。二次会の席でもまた同じことを言われ続け、要するに前からは見られない容姿って意味なのかと悟ったのである。

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しかし独り所帯で友だちがいないという彼女は、何かと私に近付きたがった。女1人でも行ける飲食店や飲み仲間たちを紹介し、イベントがあれば声をかけ、都内のクローズドパーティーにもゲストとしてお誘いした。1年かけて分かってきた性格は、自分の生い立ちを決して話さないこと、そして「モノ」「カネ」の自慢を始めたら止まらないこと、そこに「ヒト」の話題は入ってこないこと。何か厳しい過去があるのだろうと推察しつつも、私に対して笑顔を向けてくれることが嬉しかった。

それからも機会あるごとに彼女への友だち紹介作戦は続き、実業家の集まる某ボランティアクラブへ入会できるよう推薦し、これで彼女の事業も私生活も順風満帆になると手を取り合って喜んだ。「貴女には足を向けて寝られないわ」なんてお世辞に照れる私は、豚も木に登るお人よしだ。しかしその年の暮れ、私の誕生日会でまさかの事実が発覚したのである。

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テーブル席の中心に私が座り、隣に彼女、その隣に仲間うちで最も若い男性が座って、約2時間のパーティー。彼女は私に背を向け、その男性を独り占めして喋り続けた。「何を喋ってたの?」と後から彼に聞いてびっくり。「ずっとゆり子さんの悪口でした」。皆で撮った集合写真を見て更にびっくり、花束を抱えてカメラに向かってVサインをする私を鬼のような形相で睨みつける彼女が写っていた。飲み放題のワインで自制心が無くなっていたのだろうか。その席で私は奢って貰えたのに対し、彼女は会費を取られたことに腹を立てて先に帰ってしまった。

しかし年が明けて我が家での新年会にやってきた彼女は、臆面もなく大はしゃぎ。ここでも給仕に忙しい私の聞こえないところで悪口を繰り返していたそうだが、もっと驚いたのは推薦した某ボランティアクラブでの発言の数々。いったい何処に根拠があるのか、私は大法螺吹きのとんでもない極悪人にされていたのである。

 

それ以降はそのボランティアクラブに関わることもなく、何度かブログに書いたように人間関係を整理する1年を過ごしてきた。そして昨年の末に晴天のへきれき。ボランティアクラブの親分から「いや~、君が正しかったことが今になって分かったよ。彼女は人の悪口ばかり言うので、クラブの中じゃ総スカンだよ」と、あらためて親交を復活しようというお誘いがあったのである。大騒ぎしすぎて店に叱られたが、昔の友人たちが戻ってきたのは嬉しい。

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昨日のこと、彼女がそのクラブを先月で退会したのを知り、散々な目に遭った3年間を振り返った。そして出てきた結論がフレネミーだ。livedoorの”Peachy”に載っているフレネミーチェック全てに当てはまっている。

  • 嫉妬心が強い
  • 常に自分と他人を比べている
  • 彼氏の切れ目がなく、相手に合わせる恋愛傾向がある
  • 人の真似をしたがる
  • 自分が一番じゃないと気がすまない
  • 悪口を言っていた人と平気で仲良くする
  • 10年以上、付き合いがある友達がほとんどいない
  • 自己顕示欲が強い(自分大好き)
  • 褒め言葉に混ぜて、グサっとくる言葉を言う
  • 周囲から社交的だと見られている
  • 知り合ったばかりの人には親切で良い人に見える
  • 打算的に人間関係を築く

周りをチェックしてみて!あなたを不幸にするフレネミーにご注意を!」より引用

思い起こせば、最初出会ったとき言われた皮肉「素敵な方ねぇ、後ろが」で、その性格には気付いていたはずである。これだけ生きてくればファーストインプレッションが外れることは殆どないのだと自らの甘さを認め、せめてもカウンセラーとしての知識が実体験によって増えたことをプラスとしたい。

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