お金で買えないものこそ最も欲しいもの

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6月後半から東京へ出ずっぱりの忙しい日々が続いた。夜ごとの飲み会で胃腸の疲れもピークに達している。不健康な生活に歯止めをかけるべく、今日の仕事は午前中でおしまい。弱った足腰を鍛えようと午後からウォーキングに励んだ。

材木座のウインドサーファー
小坪から逗子マリーナを抜けて材木座海岸を歩き、鎌倉の鶴岡八幡宮までを往復するコース。ヒートアイランドの都心よりは5℃ぐらい気温が低いけれど、水分補給をするたびに、首に巻いたタオルは吹き出す汗でびっしょりになる。2時間ほど歩き回って帰宅したら、シャワーを浴びて体重と血圧のチェック。さすがに今日はビールではなく麦茶で喉を潤した。

5月に足の小指を骨折してから中断していたウォーキング。季節が猛暑の真っ盛りへと突入したせいもあるが、ちょっと歩くだけでフウフウ言ってしまう体力のなさは困ったものだ。健康はお金では買えず、日々の地道な努力の積み重ねでキープされることを、歳を取るほど身に染みて実感する。

「世の中に金で買えないものはない!」が口癖だった私の父は、健康も愛情も札束を積めば手に入ると豪語していた。それを否定する親友と飲み屋で殴り合いの大喧嘩になって、絶縁に至ったこともあるらしい。やがて暴飲暴食の不摂生が祟り、脳卒中で倒れて半身不随となり、囲っていた愛人たちは蜘蛛の子を散らすように去って行った。残ったのは車椅子で一日を過ごす介護施設での生活だ。

反面教師の父から学んだのは、お金で買えないものこそ最も欲しいもの。健康も然り、愛情に至ってはこのセオリーを分かってくれる人をずっと探している。一生かかって見つかるかどうか、トウの立ったかぐや姫にとって本物の伴侶探しは何より難しい。

静かな夕暮れ。出かけている間に管理人室へ届いた宅配便を取りに行った。とても素敵なプレゼントが入っていたけれど、受け取れない旨をメールして送り主に返送した。「物で心は釣れません」なんて恰好つけながら、人生のウォーキングはまだまだ道半ばである。

材木座

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    では、「こころと時間」を送ります。 

  2. marie より:

    久しぶりに海を見ました。写真ですが・・・。
    地震や津波は怖いですが、やっぱり海は見てて心が洗われます。

    「お金では買えないものこそ最も欲しいもの」
    本当にそうだと思います。
    男でも女でも愛人に貢いでいる人は沢山居ます。
    勿論、嫌な異性とはそんな関係にはなりたくは有りませんが、貢がれなくなったら去っていくのが愛人です。

    「お金では買えないものこそ最も欲しいもの」
    「お金以外で手に入れたもの」

    家族、友人、愛情・・・
    私には知人、友人が沢山居ます。
    長く勤めた会社での人間関係は宝物です。
    私の良き理解者です。

  3. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    そうきましたか(^_-)
    ありがたく受け取っておきます。

  4. yuris22 より:

    marieさん

    お金で買えないもの。私は「10代の自分」かなあ。
    あのときもっと勉強しておけば良かった、楽器の練習に打ち込めば良かった・・等など沢山あります。そんな私があと20年経ったら、過去を振り返ってまた「たられば」を並べるんでしょうね。そのときにはお婆ちゃん。奇跡を待つしかありません。
    でも今の私はまだまだ若い。だから今こそ欲しいものを手に入れるために頑張ります!

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