風邪をひいてハッピーな週末

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久々に風邪をひいてベッドの中で過ごしている。熱は昨日から38~39度を行ったり来たりで、喉の痛み・咳・くしゃみ・鼻水と典型的な風邪の症状だ。これらは身体がウイルスと闘っている証拠なので、薬は飲まずに自然治癒を待つことにした。食欲が湧かないのは哺乳類に備わった保護機能で、消化器官を動かすことで余計な体力を使わないようにするためである。

病原体は高熱に弱い性質を利用して、昔は梅毒の治療に患者をわざとマラリアに感染させていたという。毒は毒をもって制す。41度の高熱が続けば梅毒トレポネーマは死滅するそうだが、それまで人間の体力が持つかどうか一か八かの賭けだったと思う。

私はこれまで40度の高熱が出たのは人生で3回。幼稚園のころ夢の中に黄色い顔をした老婆の幽霊が出てきて、連れ去ろうと襲い掛かってくる。その時は原因が分からない高熱が出ていたそうで、私は幽霊との鬼ごっこに一生懸命。怖かったけど面白かった。

中学生のときも40度の熱が1週間続き、病名が分からなくて匙を投げた医者は「リウマチ熱」とカルテに書いた。しかし本人は関節痛など全くなく、少々フラッとする程度で至って元気。寝ているのに飽きて、親が仕事に行っているあいだ好き勝手していたら治ってしまった。

そしてもう1回は文筆業が超忙しかった時代の12月31日。徹夜を重ねてミュージカルの脚本を書き上げ、提出したとたんに高熱と血尿が出て、急性腎炎と診断された。しかしボーイフレンドからの呼び出しに応じてウキウキと外出し、帰宅後に父からこっぴどく叱られたものだ。

変わっていると言われそうだが、私は熱が上がることによる環境の変化が楽しい。熱が出たとき口の中に広がる特有の味が大好きで、体温計の数値が上がっていくほど脳内麻薬みたいにテンションが高くなる。ベッドサイドに積んだ本を読み、枕の上にノートパソコンを置いてネットサーフィンに明け暮れ、首と肩が凝ってどろ~んと眠る怠惰な昼間。

その間ずっと隣にいてくれる与六はベッドの横幅2/3を占領し、ご主人様の分までさらに怠惰な爆睡に甘んじている。愛猫のイビキを聞きながら、至福のときを過ごせる風邪症候群。「何か食べ物を持って行ってあげましょうか」の電話を有難く辞退し、だらけた週末を送る予定である。

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