仙台に行ってきます

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台風26号・27号が近づいている中、明日の宮城スタジアムでのスポーツイベントに向けて仙台に向けて新幹線に乗った。観光客よりはビジネスマンのほうが多い車内。東北の経済復興が前向きになっているのだろうか。

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東日本大震災で被害を受けた地域を、被災地と呼ぶのではなく復興地と呼ぶ向きが増えてきた。今回、仮設住宅に暮らす子どもたちに笑顔になってもらおうと企画したイベント名も「復興地支援スマイル・プロジェクト 子どもサッカー教室」。ソニー仙台の選手やスタッフにコーチをお願いして、募集をかけたら150名を超える参加希望者が集まった。仮設住宅以外の子どもたちも地元の少年団などを通して集まっているが、あの震災で怖い思いをしたのはみんな一緒。プロの指導のもと思い切りボールを蹴って、仲良くなって、楽しかったよと笑ってくれたら本望である。

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3.11のあとまだ水道も通っていない牡鹿半島に炊き出しに行ってから、こうしてボランティアで復興支援に向かうのは何回目になるだろうか。出発前の緊張感、戻ってからの脱力感はさすがに無くなったけれど、だんだん遠ざかっていく自分の中途半端さが嫌だ。

津波に潰された家はその後どうなったか、全てを失った人たちに仕事や憩いの時間は戻って来たのか、一度訪れた場所のその後を確かめに行きたい。あの海辺りの民宿に旅行者として泊まりに行って、女将さんの自慢料理を堪能して、今だからできる話をいっぱい聞きたい。

新幹線の車窓から見る景色が街並みから田園風景に変わってきた。刈り入れが終わった裸ん坊の田んぼにもうすぐ冬がやってくる。一昨年の秋、仮設住宅にお届けしたコタツは今年も出番を迎えるのかな。あの漁師のおじいちゃんは日がな一日、玄関先で魚網を編んでいるのかな。心のアルバムをめくりながら、東北は決して遠ざかってはいけない第二の故郷である。

コメント

  1. 羊草 より:

    ありがとうございます。
    東北にに住む一員として、いつまでも気にかけて頂けることに感謝致します。
    風化、とは直接関係のないかたから忘れられてしまうことなのではないか。
    震災があったこと、震災によって傷付いたかたがいることを忘れてしまうことなのではないことなのではないか。と思います。
    いまでもカセツジュウタクに住まわれているかたがいます。
    自宅にいることを許されないかたがいます。
    すべてのかたが等しく我が家に在ることができますように。
    心からの笑顔を出すことができますように

  2. yuris22 より:

    羊草様

    コメントをありがとうございます。今回はサッカーイベントの前日に、多賀城市にあるSONYの施設を訪問して、3.11から復興までの道のりを拝見しました。危機管理に向けての訓練を定期的に行っていたことが、一人の怪我人も出さず、しかも近隣の住民の救出を行うまでの活躍に繋がったのだと思います。
    宿泊したホテルでは夜中にM7.1の地震を体験しましたが、徹底したマニュアルによるホテルスタッフの落ち着いた対応も素晴らしかったです。
    震災はいつどこで起きるか未来は見えませんが、準備を怠らないよう、その時には手を差し伸べあって助け合えるよう、関東に住む私たちも常に心がけていたいものです。

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