黒髪女子の復活でモラルは復活するか

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神戸新聞NEXTの記事(1月11日)によると、20~30代を中心に黒髪女子が急増しているという。2012年頃から茶髪をやめて黒髪にするモデルが増えてきて、今や石原さとみ、浅田真央、壇蜜に続けとばかり、黒髪&透明肌の日本美人がトレンドのようだ。

露出度の高いイケイケ・ファッションが流行した1990年代は、安室奈美恵をカリスマとするコギャルブームが全盛。いっせいに茶髪やメッシュが増えた年代でもあった。日焼けサロンでガングロになって、厚底サンダルを履いてパラパラを踊るギャルたちが台頭。そのころ放送作家ををしていた私は六本木のディスコに取材に行き、ブラとショーツの下着姿でお立ち台を占領する女性たちにインタビューしては、この世は末期だと放心状態になったものである。

その後は美白ブームが主流となって今に至っているが、浜崎あゆみ、きゃりーぱみゅぱみゅを代表とするフランス人形系が大人気。カラコンに付けまつげ。よりデカ目に見せるため電車の中で熱心にマスカラを塗る行為は珍しくなく、仕上げは携帯用ヘアアイロンで髪を巻く猛者(?)まで現れているらしい。どうにでも好きにして頂戴と、向かいの座席を観察するのにも飽きてしまった。

それが今になってなぜ黒髪女子?上品で清楚に見えるという理由の他に、ヘアカラー費用を浮かすためという経済的理由もあるらしいが、中身の方はどうなんだろう。まさかギャル語が下火になって、「皆様ごきげんよう」なんていうお嬢様言葉を使いだすことはないよね?

しかし人間は見た目や形から入ることで、中身が変わるスイッチングは有り得ること。黒髪に合わせてファッションが変わり、出かける場所や趣味が変わり、付き合う仲間も変わっていく可能性はある。長い茶髪時代の終焉が日本の未来に何をもたらすのか、マナー、モラル、礼節といった伝統の美を持つ大和撫子が復活して欲しいものである。

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