恵比寿から逗子に移り住んで、友人達から聞かれること。
「買い物が不便でしょう?」
「スーパーは近くにあるの?」
まるで度田舎に住んでいるかのようだ。歩いて5分の距離には静かな商店街があり、八百屋、肉屋、魚市場を覗きながら、今日の新鮮な素材を選ぶ。
恵比寿では住居の隣がデパートで便利ではあったが、食料品売り場の広さに反比例して、買いたい物が見つからないのだ。
野菜も魚も高額の割にはあまり美味しくなく、専門店のお惣菜は高カロリー。フロアーをぐるぐる3周してもまだ決まらないことが多々あった。
逗子は魚が美味しいのは当たり前だが、一番のお気に入りは「鎌倉野菜」。
鎌倉の若宮大路にある「鎌倉市農協連即売所」では、登録した30の農家が4グループに分かれて、交代制で朝獲りの露地野菜を出品している。
形は不ぞろいだし、泥つきなので下ごしらえが面倒だけど、どれも土の香りに満ちている。
私が今朝買ったのは、トマト、ルッコラ、ズッキーニ、アーティーチョーク、タマネギで、レジ袋2つ分だ。値段は驚くなかれ、全部で900円。スーパーで買ったら軽く3倍はするだろう。
1,000円を越えるときはトマト一山をおまけしてくれたり、ズッキーニだって一番大きいのを選べと、おばちゃん、お兄ちゃんがアドバイスをくれる。
家に帰ってさっそく試食。完熟トマトを丸ごと食べてみた。
緑のヘタから青臭い匂い。子供のころ遊びに行った田舎の家で、裏庭のトマトにかぶりついた夏を思い出す。
レジ袋から出した野菜たちは、しなびないよう新聞紙に包んで冷蔵庫に入れたら1週間分はOKだ。
ベーコン、ニンニクがあるので、ラタトゥイユを作ろうかな。
太陽の恵み、生命の味を食する幸せは、デパートやスーパーでは買えない贅沢である。
コメント
丹精こめて作られた、取立ての野菜ほど
素晴らしい食材はありませんね。星5つ!
太陽の味がする野菜って、少なくなりましたね!
トマトなんて、塩(宮古島産)だけでサイコー!
ニンジンとか大根だって、本当は味があるのに。
静かな街で美味しいモノ食べて、羨ましいっ!
初めまして。キョーコさんのブログから参りました。
私は転勤族なので、いろんなところに住みました。
首都圏、関西の都会や島根、函館などの田舎。
やはり田舎のほうが食べ物は美味しく安く、店の人はお客にサービスしてくれます。
首都圏にいたときはお店の人と勝負するようなピリピリ感がありました。
今は函館住まいですが、近所の魚屋さんの水槽で泳いでる魚を網ですくってもらい、ご主人に下ごしらえをしてもらいます。
血を流し、まな板から逃げようとする魚を見て、命を頂いてるんだなと実感。感謝の気持ちになります。
やーさん
生産者とお喋りしながら野菜を選ぶのは、パリの市場みたいで楽しい。
美味しい食べ方も教えてくれます。
こまちゃん
鎌倉野菜の人参と二十日大根がとても美味しいんですよ。
泥を落とすお掃除は大変ですが、塩をつけてポリポリすると、ワインにぴったりです。
さくらこ様
いらっしゃいませ(^_^)
>血を流し、まな板から逃げようとする魚を見て、命を頂いてるんだなと実感。
食物連鎖に感謝ですね。
なんだか血液サラサラになりそう。
函館には以前仕事で行ったことがありますが、いかそうめんに惚れてしまいました。
「命を頂く」 今、自然を管理してるかの様に思い上がっている人類が、もっとも感じ、考える必要がある言葉です。
最近の小、中学生を見ていると「食材のおいしさを味わいたい、無駄なく使いたい」と言う「欲・躾」を感じません。
これは『食材が「命」である事を忘れているでは』と危惧しています。
「命によって生かされている人」にとって大変な危機と感じています。
ところで、管理様ガーデニングは
トマト? なす? ピーマン? きゅうり? ゴーヤ? 決まった???
詩人たそがれ様
子供達には料理をする楽しみを教えたいですね。
野菜も魚も獲れたときの自然な姿から、自分の口に運ばれるまでの過程を知ってほしいのです。
で、ガーデニング。タイムのように、花が咲くハーブに挑戦しようかと思っています。
目に麗しく、食べて美味しく一石二鳥(^_^)v
こんにちは。
地のものは、新鮮さが全然違うようですね。加えて、売り手とのコミュニケーションが、野菜のおいしさを倍増させてくれます。
急に、色とりどりの新鮮な野菜を食べたくなりました!
単身赴任のYH様
野菜の食べ方としてサラダは簡単ですが、ほんの少し手を加えるだけでヴァリエーションが広がります。
教えて頂いた食べ方。アーティーチョークを30分塩茹でして、オリーブオイル&胡椒を付けて食べてみました。もう病みつきです!