誰かの心を癒す仕事

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私の仕事はコピーや歌詞、プログラミング等を書く「物書き」だが、最近はギャランティに結びつかなくても、請けなくてはならない仕事が増えてきた。
それを仕事と言うべきかどうかは別として、誰かの心の支えになってあげる「癒し役」だ。

心理学の心得はあってもプロのカウンセラーではないし、法律や医療など、何かの突出した部門に長けているわけでもない。
ただし尋常でないほど多くの山と谷を乗り越えてきた経験から、ぎりぎりにまで追い詰められた心をどうすれば少しでも楽に出来るか、実践的な対処法を知っている。

「バカ、ノロマ」と罵られながらも、泣きながら恋人にすがってしまう人。
高いプライドを持て余し、相手の一挙一動に過敏な反応してしまう人。
心が純粋なあまりに、他人が持っている霊に憑りつかれてしまう人。
トラウマに蓋をして、見ざる聞かざるを押し通そうとする人。
仕事も恋愛も中途半端なまま八方塞りで、将来の選択に悩んでいる人。

誰かの紹介だったり、偶然の出会いだったり、メールを貰ったり・・、相談を受けるシチュエーションは様々だけど、不思議なのは話しているうちに、相手が涙してしまうことが多い。

「恵まれてるあなたには分からないでしょう」と言われたら、「その通りだね」と相槌を打つ。
「生きてたってしょうがない。死にたい」と言われたら、「銀行強盗でもして、困ってる人にお金を振りまいてから死になさい」(過激だけど)と笑い飛ばす。

こんな返答が的を得ているかは別として、最後には「そこまで我慢しなくて大丈夫よ」と、お母さんのように肩を包んで抱きしめてあげると、彼らの目には堰を切ったように涙がこみあげてくる。

たとえ数分でも一緒に重荷を感じてみると、後でどーんと疲れが襲ってくるのだけれど、そしてそれが複数人になるほど疲れは取れなくなるのだけれど、「ありがとう」の笑顔を返してもらえる安堵感には代えられない。

とは言えまだまだ人生は未熟。
私の精一杯の言葉で癒してあげられるよう、もっと言葉が水のように自然になるよう、生涯勉強の日々である。

コメント

  1. 詩人たそがれ より:

    人を癒せる余裕はまだ無く、道は始まったばかり・・

    「肩を包んで抱きしめてあげる」
    是非、抱きしめてください(オ・ネ・ガ・イ !)。

    外見は
    「ジェームズ・ディーン」です
    イヤァ と思う
    イヤァ と期待する
    イヤァ と自惚れる 
    スリムのジーパンは似合う(った?)。

  2. yuris22 より:

    ジェームズ・ディーン様

    道が始まったばかりなら、これから先に光が続くということですね。

    ここから肩を抱きしめてあげることは出来ませんが、心を抱きしめ
    てあげることは出来ます。
    前に進みましょう。明日はもっといい日です。

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