「わ」と「とゆう」を文章に使う人

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facebookやtwitterなどSNSを見ていて、思わず苛立ってしまう文章がある。苛立つのは内容ではなく「私は」を「私わ」、「という」を「とゆう」と書く、仮名遣いが間違った文章だ。タメ語として流行なのか、本人はわざとやって悦に入っているのだろうけれど、先生に×を付けられる小学校低学年の作文を見ているようである。

 

日本語にこれまでなかった2ちゃんねる用語やギャル語(渋谷弁)が出てくるのは不快ではない。文章を英小文字で短縮したり、自分たちにしか分からないウィットに富んだ隠語であったり、こんな発明・発想があったんだと目からウロコが落ちる。スマホで使う絵文字に関しては、もはや顔文字が古臭くなるほどキャリア共通文字として進化した。

 

しかし冒頭に述べたような、脳が退化する文字はダメダメである。Yahoo知恵袋を検索したら「はを わ と書くのは 馬鹿なんですか?」という質問があった。経緯を辿っていくと最初は「わ」を多出した質問が書かれていたようで、回答者たちとのバトルがあったことが伺える。質問者は「私のこの ~わ わ癖です 深く追求しないでください」と逆切れしたらしい。

 

回答者たちがこぞって指摘したのはマナーの問題。自分が馬鹿に見えるじゃなく、相手を馬鹿にしているってことだ。いろんな年齢層・立場の人たちが参加する公の場では、敬意を払った文章を書くべきだと指摘している。それに対して質問者は謝意と訂正を入れた。「プリクラや友達、彼氏とのメールで普通に はをわ と書きます」が、真面目な文・手紙・書類はルールを守るというものであった。

 

ふ~ん、わざわざ馬鹿を装う仮名遣いを使い分けるなんて、日本語はあらぬ方向へ進化を遂げたものである。親しみを込めたつもりなんだろうけれど、エレガントさや成熟度は微塵も見えない。若くてカワイイことがプライオリティーである日本人ならではの発想。アヒル口・半開き口に相応した言葉使いだ。

それでも「わ」と「とゆう」を使いたいなら、せめてSNSの公開範囲は友だちだけにして欲しい。本当は賢いのであれば、炎上対策やアプリ設定のスキルぐらいは持っているんだろうから。見ず知らずの人を不快にしないのは、社会に生きる人間としての基本ルールじゃないだろうか。

追記:
末尾に「。。。」を付けるのもいつから流行ってるんだろう。余韻を残したいなら「・・・」じゃないのかな。

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