ヤリイカの解体ショー

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オープンキッチンのレストランや割烹に入って「どの席になさいますか?」と聞かれると、少人数の場合はいつもカウンター席を選ぶ。注文した調理が出来上がるプロセスを見ながら、スタッフと会話をするのが楽しいからだ。

昨日は逗子で仕事の打ち合わせの後、お客様を「イカの解体ショー」へとお連れした。これは私が勝手につけたネーミングで、逗子の銀座通りにある潮騒料理「哉吉(やきち)」で名物となっている「イカの活き造り」のことだ。

予約する席は店長の真ん前のカウンター。
「今日は小さいのしか入ってないんですよ」と言いながら生簀から持ってきたのは、元気に動いているヤリイカ。確かにいつもの半分ぐらいの大きさだが、「冬イカ」とも呼ばれて刺身用としては高級魚だ。

透き通った胴体に包丁を入れて身の部分を剥がすと、あとは丸ごと刺身皿の上へ。ピクピクと動いているエンペラと足は、見る見る茶色味を帯びていき魚屋で売っているときの状態になる(これは後ほど好みの方法で調理してくれる)。

イカに包丁を入れる
イカの身を切る

裏に細かい切れ目をいれて細切りにした身を、元の姿通りに盛りつけたら出来上がり。急いで食べなくちゃと我先に取れば、コリコリした歯ざわりと甘みが口の中に広がっていく。

ヤリイカの活造り

キープしておいた麦焼酎のボトルを飲みながら、このほかに佐島のサザエ、佐島のめざし、シラスの海苔挟み揚げ、大根とブリのあら煮、カキフライ、めかぶ、牛蒡のぺペロンチーニ・・と3人でたらふく食べて、お勘定は9,000円。
カウンターの観客として、食のエンターテイメントに満足した湘南の夜だった。

佐島のサザエ

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