最近見ていて元気付けられる顔。それはノーベル物理学賞を受賞した小林氏と益川氏の穏やかな表情だ。それぞれが母校を訪れて、後輩を激励した言葉も印象的である。
益川氏「120%の努力を傾注しても楽しいという道を見つけ、前に進んでください」
小林氏「今は時代の変化が激しい。自分の信念、興味に合わせてスタディーしてください」
質疑応答で、英語が苦手という益川氏が入試対策を尋ねられて、「当時の受験の場合、千点満点で英語が零点でも、ほかで八百点あればいいじゃないかと考えた。でも、絶対にまねしちゃだめ」と答えたのは笑えながらも納得がいく。
先週ある教育関係者と会談した時、文科省はどうして子供の個性を伸ばす教育をしないのかと憤っておられた。日本の教育は「出る杭は打たれる」だが、本来なら「出る杭は引っ張って伸ばす」べきというのだ。
どの学科でもオール5を取る子が本当に偉いのか、苦手科目の克服に費やしている間に「好きなこと」への道が失われていくのではないかと、ステレオタイプの子供たちが量産されるのを危惧していた。
実を言うと私も、子供の頃から疑問に思っていたことがある。
「何のために勉強するの?」
この質問を親や先生に投げかけると、名門学校に進むため・一流企業に入るためと言われるが、そこから先の未来が見えない。結果は大学を出てすぐに結婚&離婚し、就職もしないまま物書きの道を歩んできたわけで、苦手だった数学や物理が必要になる場面は一度もなかった。徹夜で机に向かった時間は通知表の点を上げるためであり、大好きな文学書を読みふける時間ではなかったことを大いに後悔している。
ちなみに演歌の貴公子・氷川きよしは、高校でインテリアデザイン科に入ったものの、先生方に演歌の才能を見出され、歌のトレーニングに励んだという。天性を引き伸ばす教育が彼をサクセスに導いたのだ。
学生たちに向かい「自分の好きなことを達成してしてください」と語った益川氏に拍手。
絶対にうまく行く! ポジティブな生き方には自分という応援団がついている。
コメント
はじめまして。
人間が生きて行く途上で、様々な試練や悩みがあります。
最近、「生きる意味が分からない。死にたい」という人が急増しているように感じます。
明日に希望が持てない不安な時代でもあるからでしょう。
しかし、こんな言葉を最近聞いたことがあります。
「あなたが”死にたい”と思って無駄に過ごした今日は、昨日死んで行った人が懸命に”生きたい”と思って努力した明日なのです。」
人は一体、何のために生きているのでしょうか。
人はどこから来て
何のために、勉強し、働き、生きて
どこへ向かっているのでしょうか。
なぜ、人は孤独なのでしょうか。
愛とは何か、生きる意味、死とは何かなどのことについて、ブログで分かりやすく聖書から福音を書き綴って来ました。
ひまなときにご訪問下さい。
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(聖書)
「生きる目的は一体何か」
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/m/200705
「人生の目的と意味は何か」:
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/d/20060519
冬目漱石様
いらっしゃいませ(^_^)
人の悩みは様々でございます。
それに対して求める情報はもっと様々でございます。
心の安らぎにどうしたら行き着けるか、自分で道を探すもあり、誰かに教えてもらうもあり、常に世の中は暗中模索ですね。
ひとつの真摯なご意見をお寄せ頂いた事に感謝いたします。