『女性の品格 装いから生き方まで』(坂東眞理子:著)が年間ベストセラーになってから、二匹目のドジョウを狙う本が次々と出版されている。
『「品格」を磨く本 どんなに美人でも”下品なオンナ”は愛されない 品格ある女性になる65か条 』(主婦と生活生活シリーズ)
『気品磨き』(長谷川 智恵子:著)
『美人の暮らし方』(沖幸子:著)
『よくわかる女性の品格あるマナー』(篠田 弥寿子:監修)
こんなにも品を持ちたい、上質な女として認められたいと願う女性が多いことに驚く。
しかしどれを見ても単なるマナー本にしか思えず、ページ数を消化するだけの旧知の内容が羅列されている。
冠婚葬祭のマナー、手紙のマナー、掃除の仕方、衣服の選び方など何をいまさら?
在庫本を手直ししたとは言わないが、品を匂わす言葉を添えれば売れると目論んだ出版社の腹が見える。
そもそもHOW TO本を読んだ程度で、一朝一夕に「品格」が身につくものだろうか。
まさか上流階級のライフスタイルや意識を「品格」と勘違いしていないだろうか。
個性を隠してステレオタイプな良い子になることを「品格」だと思っていないか。
時代のスピードについていけない年長者が、上から目線で見ることを「品格」と威張っていないか。
じゃあ、そういうあなたは品格を持っているの?と聞かれたら、私は正直に「わかりません」「そうあるように努力します」と答えるだろう。
品格とは本人が知ったかぶりやアピールするものではなく、周りが認める価値観。
生きてきた間に培われる「人格」があってこその感性だと思うからだ。
自分が実践していないことを人に説法する勇気はない。
やがて人生を全うした時、お通夜の席で「品格のある方でしたね」と噂していただけることを目指して、女として人間として今日も修行の「穴があったら入りたい」日々である。
コメント
拙者も毎日失敗の山、そして穴掘り、人生月面状態。
ファイト!品格!・・・えぇエ~失格ゥ~?!
毎日が反省、そしてチョットでも成長の日々でありたいね。
本当にその通りだと思います。
外見の美醜や年齢に関わらず、にじみ出るような輝きが「品格」ではないかと思います。
ゆりさんのブログ、お世辞ではなく、品格がありますよ。
上辺だけのマナーとは違う、オーラの様なものを指すのだと思います。
勿論、ゆりさんは品格ありますよぉ~!
素面の時は(爆
本当に二匹目のドジョウ、多いですよね~。坂東さんの品格も、タイトルだけは「国家の品格」のドジョウですけどね。
確かに品格は、そうあるように努力しつつも自分であると言えるものではなくて、周りが感じるものですね。人と人が一緒に気持ちよく暮らすための知恵から始まったのでしょうか。根本には他人への思いやりがあるように感じます。
素浪人様
三歩進んで二歩下がる・・ですか!
私も相変わらずベッドに入ると、寝る前に今日の失敗を「キャーッ」と叫んでおります(^_^;)
しのぶ様
ありがとうございます。
文章は書いていくほどに言葉の選び方が難しい。
美しい表現が頭の中でリフレインするほど、きっと外見にもプラスになると思っています。
黙っていても「たおやかな」品格を醸し出せる女性になるのが理想です。
こまちゃん
あら嬉しい!!と喜んでみれば、空行の先に・・
> 素面の時は(爆
これからは赤ワインだけにしておきます(^_^;)
たけぞう様
坂東さんはその後「親の品格」という本も出していますが、酷評を浴びているようですね。
道徳的には正しいが、実体験がないので説得力がないというのが主たる意見です。
基本的には何度も転んだ経験が、人が転ぶ前に手を差し伸べる思いやりになるのでしょうか。
こんにちは
先日、このブログを読ませていただいて、日頃より思っていることをブログにアップした時にこちらのブログについて触れさせていただきました。もし、ご都合が悪ければおっしゃってくださいませ。
品格、品性については様々な人とお目にかかるたびにいろいろ考えさせられます、本当に日々修業です。
みあ様
私のことを紹介して下さってありがとう。
恥ずかしながら、みあさんのブログにコメントを書かせていただきました。
文章を書くことでは、いかに品を保つか常に悩みます。
しかし美辞麗句を並べ立てることや優等生であることが、イコール品格ではないと思っております。
シチュエーションによっては「ざけんなよ~」と叫んでも、お下品ではないのです。
大前提はハートが綺麗であることでしょう。もちろんそのベースには自分に嘘をつかないこと、人を思いやることがあります。
ああホント、いつまでも修行の日々です!