花を折られたアガパンサス

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梅雨の季節に咲く花は、紫陽花だけでなくアガパンサスも代表選手だ。
ひょろひょろと伸びた茎に、怪しげな蕾がぷっくりと膨らみ、やがて破裂したかのようにラッパ状の花が放射状に咲く。和名では紫君子蘭(ムラサキクンシラン)。時おり白い花も見かけるけれど、目を惹きつけるのは青紫の花々だ。

大好きな道
アガパンサス1
アガパンサス2

自宅を出てエレベーターに乗らずに、時間はかかってもアガパンサスに彩られた道を歩く。
恋人と手を繋いでならどんなにロマンティックだろうと、心は赤毛のアンになる。

ところが先日、ポストに入った管理人組合からの通達には胸が痛んだ。
「過日、ロータリー通り植込み内のアガパンサスの可憐な花や蕾の10数本が、何者かにより切り取られてしまいました。周辺にお住まいの方々は、アガパンサスの花盛りを楽しみにしておりましたのに非常に残念に思っています。
自然の花の美しさ、清楚さが見る人々の心を癒してくれるのに、心もとない人によってこのようなことが起きたことは大変心苦しく悲しい出来事だと思います。」

管理費は嵩むけれど、このマンションの特長は毎日のように植木屋さんが入って樹木や花々の手入れをしていること。管理人さんも日に何度も敷地内を巡回し、人と緑を守っている心地良い空間なのだ。

今年に入ってから、花を荒らす人たちのニュースが度々流れる。
スーツ姿の男が傘でチューリップをなぎ倒す映像が公開されたり、何を思って美しいものを破壊するのだろうかと、その荒れた心が悲しくなる。
ニュースを見た誰かが行為を真似て、また被害が伝染していくのも悲しい。

世界遺産の大聖堂に落書きした岐阜の女子短大生しかり、京都産業大の男子も常磐大高校の野球部監督も・・と報道が拡大していくにつれて過去から現在形へ。他の世界遺産に模倣犯が出てこないだろうかと心配になる。

だからと言って罰則を厳しくしても付け焼刃。
正すべきは器物破損の行為以前に、マナーを知らない心を生んでいく社会ではないだろうか。「花盗人」を超えて「花折り人」が含み笑いする世相は歪みきっている。

コメント

  1. 素浪人 より:

    「家庭の躾」ではないのかね?
    「落書き」では、なぜ学校が謝罪するのか? 学校も被害者じゃないのか? なぜ親達は子供達をつれて消しに行かないのか?(もう行った?)。
    結局「親の覚悟…『後始末のつけ方』の躾」が問題ではないのかなぁ?

  2. muha より:

    無常観に「散華」は「悦ばしき訪れ」でせう。その上の錫杖の訪いに御供するだけのことと‘悟り’ませ。合掌

  3. yuris22 より:

    素浪人様

    落書きをすれば、それを消さなくてはならない人がいる。
    消すためには労働の汗も流す。
    そこまで頭が及ばなかったのは、やはり小さい頃からの躾に問題が
    あることと、働く人たちへの感謝の念が足りないからでしょう。
    2週間の停学処分だけでは解決にならない気がします。

  4. yuris22 より:

    muha様

    1週間が過ぎると、折られた茎を庇うかのように新しい花たちが次々に咲いています。
    どんなに手折られても咲くことを止めない。
    神様の意思を見たような気がしました。

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