クールな自由と温かい不自由

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いくらPCの前で頑張ろうと仕事が捗らない時、真夜中であっても部屋の掃除を始めることにしている。
最も効果的なのは床の雑巾がけだ。

床に膝をついて目線を落とすと、立っているときには気付かなかったものが目に入る。
ソファーの下に溜まった綿ぼこりや、無くしたと思っていたピアス、嬉しい百円玉。
でもそれ以上に見つかる確率が高いのは起死回生のアイデアであったり、文章を小気味良く締めくくる最後の一行であったりする。
汗をシャワーで流すのさえもどかしく、言葉を一気呵成にPCに吐き出した時の快感はこの上ない。

そういえばクリエイティブな仕事をしている友人たち、それも独身が長い男性たちに同じような兆候が見られる。
おおよそ彼らの住まいはショールームのように洗練され、人目に触れない棚の奥まで整理整頓が行き届いている。

掃除が好きなだけでなく料理もプロフェッショナルな腕前で、みんなにご馳走するのが大好き。納得できる味を手に入れるためには人気店の常連になって、親しくなった料理人からレシピのヒントを仕入れる投資も生活費の一部らしい。

「独身だから出来ることなのよ」と、家庭持ちの友人は言う。
やんちゃ盛りの子供たちが走り回る部屋は掃除する傍から汚されるだろうし、ワインを飲みつつ3時間もソースを煮込んでるわけにはいかない。
その分いつも誰かの声がする温かさに包まれているのは、お金では得られない幸せだ。

クールな自由を恋人にするか、それとも温かい不自由を伴侶にするか、人生のコインの表か裏かを選ぶのは難しい。が、得てして前者のほうが橋田壽賀子ばりのホームドラマを上手く書けるんじゃないだろうか・・って物書きの強がりを言ってみる。

ないものねだりの物足りなさも、それぞれが選んだ人生である。

コメント

  1. 素浪人 より:

    両方を手に入れるには人生は時間が短いか?。
    でも二者選択しないといけなの?両方手に入れればいいじゃん。
    欲張り? 結果数回離婚?・・・天才は離婚が多い?
    「結婚=幸せ」ではないかも知れ得ないけど、「添うてみろ」という言葉もあるね。

  2. みあ より:

    御無沙汰しています。こんにちは。少し暑さも和らぎましたね。

    私も大好きなんです、床拭き。なんだか無心にリフレッシュできる気がします。すがすがしく次の仕事に進められるような気が私もしています。

    残暑厳しいのでご自愛くださいませね。

  3. しのぶ より:

    日本は暑そうですが、夏バテは大丈夫ですか?

    それぞれが選んだ人生のたどり着く先も

    大切に楽しみたいですね。

  4. marie より:

    「クールな自由」「温かい不自由」・・・。
    いったいどちらがいいんでしょうねぇ~(笑)
    確かに、無いものねだりだと思います。
    どちらにも「長所」「短所」が有りますね~。
    結婚して苦労する事があると、独身が羨ましい。
    独身で周囲が次々と結婚したり、暖かな家族を見ると当然ながら既婚者が良く見えますよね。

  5. yuris22 より:

    素浪人様

    相手を思いやったり、幸せにしてあげたいと思えば、自分の時間が減っていくのは致し方ないかもしれません。
    でもそれこそが幸せな不自由かも(^_^)

  6. yuris22 より:

    みあ様

    ありがとうございます。

    私の家はマンションなので廊下はないのですが、板張りの廊下や縁側のある家が懐かしく思います。
    ほっかむりした主婦が行ったり来たりの雑巾がけをする姿は、日本女性の美に通じるかと。

    とりあえずはフローリングの床で良かったと、今日も素足で歩いています。

  7. yuris22 より:

    しのぶ様

    今年の暑さはスペシャルで、海の近くであってもクーラーなしでは眠れないほどです。
    でも食欲は旺盛で(旺盛すぎて??)、夏バテは大丈夫ですよ。

    まだまだ人生の先は見えないけれど、収穫の秋となることを信じています。

  8. yuris22 より:

    marie様

    独身者にとって「お盆」と「クリスマス」は疎外感を感じる季節でもあります。
    たった数日間、されど数日間。
    要は価値観の問題なのでしょうけれどね。

    さあて次はクリスマスか!!!(笑)

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