二期倶楽部|知的リゾートの贅沢なランチ

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この秋二度目の那須高原へワンデイトリップ。
那須連山の麓にあるカルチャーリゾート、二期倶楽部を訪ねた。

駐車場から本館のエントランスに入った途端、ダイナミックさに息を呑む。
出迎えて下さった代表の北山さんは、ニコニコと幸せそうな笑顔で、彼女の桃源郷に案内してくれた。
ここは4万2千坪の敷地に、客室コテージ、レストラン、スパ、自家農園、野外劇場、工芸施設などが点在するラグジュアリーなホテル。森を丸ごと美術館にしたような佇まいだ。

二期倶楽部本館
リキュールルーム

今回訪れた目的は、オーベルジュでのランチ。
料理長の宮崎康典氏は、グランドハイアット香港、パークハイアット東京などの料理長を務めた有名シェフである。
普段は朝食とディナーにしか使わないメインダイニングルーム(ラ・ブリーズ)で、特別ランチをあつらえて頂いた。自家製農園で採れる野菜をふんだんに使ったフランス料理は、どれも色彩豊かで身体に優しい。

高い天井、壁を飾る現代アート、座りやすい皮の椅子、秋の日差し、高原の空気・・。
目移りするデザートブッフェから数品を白いディッシュに載せて、テラス席に移動する。すぐ下には小川が流れ、紅葉が始まった木々が「お散歩はいかが?」とささやく。

スペシャルランチ
メインディッシュ
ムラサキシキブ
ラブリーズ2
ラブリーズ1

出発までの1時間半。雑木林にある露天風呂に入ろうかと思いながらも、遊歩道に沿って敷地の散策をするコースを選んだ。
テニスコートの脇を抜けると、刈入れが終わった田園がのどかに広がっている。
「ご自由にお入りください」と書かれた温室にはハーブと野菜が作られ、昔ながらの脱穀機や精米機、雪の上を歩くカンジキなど、田舎ならではの道具たちがノスタルジックに並んでいる。

敷地内の田園
足踏脱穀機
カンジキ

遊歩道をはずれ、どんぐりや栗が散らばった枯葉の上を歩くと、落ちた小枝がポキポキ折れる音。フカフカの杉苔が足の裏をマッサージしてくれる感触。せせらぎと緑の匂い。
鈍っていた五感が取り戻されるのが何よりも嬉しかった。

森のブランコ

リーフレットに書かれた文章を引用させて頂く。
「少ないもので暮らすことのゆたかさ、
 そのために私たちは森の生活と、三つの椅子を用意しました。
 一つは、孤独のため
 一つは、友情のため
 一つは、社交のため
 そして、もう一つ、たいせつなこと。
 静けさがあります。」
(二期倶楽部「三つの椅子」2008年創刊号より引用)

一言で表現するなら知的なリゾート。心の豊かさがビジネスに結びついたモデルケースだと実感した一日だった。

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