この夏お財布の中に新しいスタンプカードが増えた。「つり具の上州屋」で、投げ釣り竿や仕掛けなど初心者用グッズを揃えた際のカードだ。
「ピクニックみたい!」とワクワクしながら、サンドイッチや飲み物を詰めたクーラーボックスを下げて小坪漁港の岸壁まで歩く。
師匠は小坪育ちのKくん。テンビンの装着を手際よくこなし、私には絶対に触れないジャリメを針に付けてくれる。
シューッ!ポチャン!
この日は湾の中でも波が立つほど風が強く、海底に当たるオモリの感触が分かりづらい。
「置いておけば魚の方から寄ってきますよ」と言われても、ちょこちょこと海底を探って当たりを今か今かと待つ。
5分ほどして、初めて釣りをする仲間の1人が「来た~っ!」と声をあげた。
獲物はビギナーズラックを絵に描いたような、大きめの白ギス。師匠も負けじとテトラポットから自分の釣りを始める。
自転車に乗って様子を見に来た近くの飲食店のオーナーたちも、竿を手にとって真剣な表情。ジモティの彼らにとって魚釣りは子供のころからの遊びで、テトラの下に潜ってアワビを取ったとか、それを売ってお小遣い稼ぎをしたとか、武勇伝には事欠かない。
セミプロ漁師の彼ら曰く、餌は取られてるんだから何か釣らないことには悔しくて帰れない。仕事そっちのけで何度もトライする。
5人でワイワイと数時間。成果は白ギスが4匹、リリースしたゴンズイ2匹、ヒイラギ1匹、ダボハゼ1匹であった。
白ギスは石釜焼きのピザ屋に持ち込んで調理をお願いする。途中参加で成果なしだったオーナーのKくんが、上手にさばいてハーブ焼きを作ってくれた。スパークリングワインの白を飲みながら、ガーリックのきいた身を口に入れると「ん~、最高っ!」。
釣った魚がだんだんと大きくなる武勇伝をお土産に、その夜は友人たちのお店をハシゴしたことは言うまでもない。
追記:
味をしめて江の島の夜釣りにチャレンジ。
沢山釣れたら寿司屋のHくんにさばいてもらう予定だったが、結果は師匠が釣った舌平目1匹とリリースしたゴンズイ1匹だった^^;
我が家に持ち帰ってバターをきかせた舌平目のムニエルに。小さな魚をみんなでつつく幸せもオツなものである。
コメント
一時はよく堤防で五目釣りに通っていましたが、最近はご無沙汰でごわす。
でも、近いうちに逗子の回遊魚のいっぴきを釣ってやるバイ!
素浪人様
カイワリという魚が美味しいと聞いて、今度は舟釣りを計画中です。
だんだん自給自足の域に入ってきました(笑)
楽しそうですね~~
私も若い頃に、船で朝早~くから大西洋に乗り出して、
時期により、ヒラメやサバをたくさん釣りました。
針をね、4本くらいセットするので、一度に何匹も
釣れるのですよ。釣りというより漁ですね。
今は体力がついていきません~
お嬢様!餌を自分でつけられない人に、釣り人を語ることはできませんぞ! ミミズもゴカイも赤虫も自分でつけること。ミミズはちゃんとちぎってくださいよ!
しのぶ様
9月に入ってすぐ、釣船をチャーターしました。
我が家のBBQに集る逗子のファミリーで、朝6時集合でアマダイやサバ、
カイワリなどを狙います。
終わってからは釣果を食卓に並べて家で飲み会。
潮風にあたると体力を消耗するし、何時まで続けるか持久戦です。
たけぞう様
何を言われようと、長いものはダメったらダメ!
ジャリメや青イソが絡まりあって団子になってるのを見ただけで3歩後退します。
エビやイカの切り身を食べてくれる魚だけを狙うことにしよーっと。