湘南住まいの7月~8月は、仕事をしている暇もないほど夏のイベントが目白押しだ。
何とか夕立を免れた7月30日は逗子海岸花火大会。
打ち上げ総数7000発のうち、わずか最後の10分間に5500発をまとめて放つという、日本最大級のクライマックスが売り物の花火大会である。
これに協賛しているのは株式会社コロワイドで、逗子は居酒屋「甘太郎」1号店が昭和52年に生まれた地。これまでは横浜の花火大会に出資していたのを、昨年から逗子に大奮発することとなったそうだ。
ハーフマイルビーチと呼ばれる狭い海岸に集る観客は10万人。
駅からは交通規制の敷かれた道を、浴衣姿のカップルやピクニックセットを下げた家族連れの行列が続く。
私たち飲み仲間も立ち飲み屋の「三遊亭」に集合した後、裏道を抜けて逗子海岸へ。敷物を広げる場所さえ無くなると聞いていたので、海の家の2階席を予約しておいた。
混雑状況を見降ろすと、まだ明るい19時頃は余裕で歩ける状況なのに、開始時刻の19時45分には足の踏み場もない。後ろの134号線を見れば歩道にも人がぎっしり。事故を危惧してビーチの入り口では入場制限がなされている。
市長の挨拶が終わるとファンファーレが鳴り、沖合いに停泊した船からシュルシュル!目の前に大輪の花がパッと開く。
みんなカメラに瞬間を収めようとするのだが、シャッターチャンスが極めて難しい。開いた瞬間では遅すぎて真っ暗な空しか写らないし、0.1秒ぐらいのジャストタイミングでないと鮮やかに収まらないのだ。それほど切ない美しさ。
そして待望のクライマックスは20時20分から。
ジャズ、ポップス、クラシック・・と音楽にシンクロして踊るように花火が連発。ファインダー越しに花火を見ていることが勿体なくなって、ただ口を開けて感動するのみだ。音楽がオペラのアリアに変わると、見上げるみんなの目にはウルウルと涙が浮かんでいる。
これまで何度打ち上げ花火を見ただろう。
子供のころ家の2階から家族で見た江の島の花火、デートで手を繋ぎながら見たディズニーランドの花火、ベイサイドマリーナからヨットを出して揺られながら見た横浜の花火。
懐かしい人、もう会えない人、今隣にいる人・・、生まれてから今まで何十回もの花火大会の情景が全て重なる。
白銀の世界に沸き起こる拍手で終了。
来年も誰一人欠けることなく見れたらいいね。
人波に揉まれる帰り道、はぐれないように仲間の背中を探しながら、私たちは心の中で絆を繋いだのは言うまでもない。
コメント
「一期一会」
西洋やディズニーランドの花火を知らないが、
日本の花火は「その一瞬」に作り手や花火師たちの「覚悟」を感じます。
二度とない「その一瞬」・・・だから生きたい!
花火のどん!って音は心に響きますね。
写真にゆりさんが写っていませんよー。
わが家は多摩川の花火大会の打ち上げ地点の
目の前なので、ベランダからお酒を傾けながら
優雅に大きな花火が見られるのですが、
昨年は大会直後に引っ越してきたため見られず、
今年は帰省と重なって見られず。
一年で一日だけのご利益なのに、くやしー!!!
よかったら、部屋のレンタルしましょうか・・・。
素浪人様
今回は湾に3隻の大きな船が浮かんでいました。
揺れる船のデッキで活躍した花火職人の方々には「ありがとうございます」の
言葉に尽きます。
命がけの仕事を見せ付けられて、負けない仕事が出来る私でいなくては!
何につけても感動の花火でした。
たけぞう様
今回はデジカメを持って撮る側に徹したので、私は写っておりません。
その代わり、幸せそうな人たちを沢山沢山写しました。
たけぞうさんのベランダ。
来夏の花火大会には私たち逗子ファミリーが大挙して押し寄せようかな。
酒瓶の山が出来ることを覚悟願います!
花火ですか(^-^)夏の風物詩ですよね。
今年は我が家の二階から見てました。
36年間生きてきて、どれだけの花火を見たのかなぁ・・・。デートでの花火、友人と、家族と・・・。
夏ももう少しで終わりですね。夜には秋の気配さえ感じます。最近、サザンの「真夏の果実」を携帯にダウンロードしました。これを聞きながら、秋の気配を楽しんでます。