夜明け前、土砂降りの音で目が覚めた。カーテンを開けたら雨の糸が景色を遮断している。なんだか私の涙みたいだなと独り笑いした。
ポジティブ100%を信条としながら、ときに弱気になる。
その理由はここに書くには至らないけれど、恋であったり仕事であったり袖すりあう縁であったり、やっと横になったベッドで涙が止まらなくなる。
恥ずかしい自分を思い出して寝床で「キャーッ!」と叫んだ遠藤周作みたいに、過去が鮮やかにリフレイン。くすぐられた泣き笑いなら良いのに、我慢していた涙がせきを切るのは何故だろう。
「こんな時間にごめんなさい」と誰かにメールを送って、予想外にも優しい返事を貰って、そしてそして・・。また余計な返事を返してしまった自分が嫌いになって、うるさい雨の音がますます気になって眠れなくなる。とりあえず本を読んでも、美辞麗句は素通りだ。
複雑な昨日今日。こんな心境になるのは私だけじゃないだろう。
もっともっともっと苦しい状況の中で震えている人は、何百人・何千人・何万人といるだろう。どうして生きていなくちゃいけないの?と、自らを絶つ方法を考える人もいるだろう。
明日晴れたら空に行きたい。
大好きな人を失ってから何度も思った。 同じように何万人が涙しているのかな。
でも今はその時じゃない。負ける時じゃない。
空に行くのは、幸せな時じゃないと駄目だ。
昔見た映画「髪結いの亭主」みたいに、この上なく幸せと思わなくちゃ駄目だ。
幸せの理由はお金や名誉ではなく、愛でなくちゃ駄目だ。
愛し愛されて寿命を全うしなきゃ駄目だ。
外の雨はどんどん激しくなる。
地面に落ちるリズムは、空に行っちゃいけないよと心を激励する音。
そうだね、ありがとう。たぶん私を愛してくれた人たちから届く音なのだろう。
涙の雨が上がったら、いつものように笑っている私にならなくちゃ。
この文章を読んでくれている方々に小さなメッセージ。
大好きだよ、愛しているよ、頑張ろうね。辛いのはあなただけじゃないよ。
明日晴れたら、私たちはもっと幸せになろう。
信じていれば、叶わない夢はない。
コメント
真剣に生きていればいるほど、そういう時もありますよね。普段からポジティブシンキングな人ほど、相反するネガティブな面も、同じくらいもっているそうです。だって人間だもの、弱い面もあって当然です!
涙が止まらないほど泣けるということは、感情が豊かな証拠です。悲しいことや辛いことを知っているから、優しくなれるのでしょう。私は、ゆり子さんの文章には、いつも暖かな情愛に溢れていると感じています。これからも楽しみに読ませて頂きます。
明日は、きっと晴れますよ~♪
渡辺様
まだ起きてる涙人です(笑)。
早速のコメントをありがとうございます。とっても嬉しい!!
たぶん泣くことは、ネガティブな自分を放出する手段なのでしょうね。
今は7時過ぎ。雨が上がりました。鳥も鳴いています。
外の雨は、空に行ってはいけないと 僕が降らせています これからも空に行こうとしたらすぐに雨を降らせるでしょう。 そういう日はDVDを借りて甘い物でくつろいでください。 借りるDVDは 「8時だよ全員集合」 1~3 必ず笑顔になれます。 更新 楽しみにしてるんですよ (^O^)
T・O様
まあ何てロマンティック!
まだまだしぶとく起きてる私には、嬉しくて眠れなくなるメッセージです。
「8時だよ全員集合」は毎週見てましたよ。いかりやさんが大好きでした。
ところで上がったと思っていた雨が、また激しくなってきた・・。
今日は仕事をサボって、ワインとDVDの一日ですね。甘いものは肥るので、恋のために控えておきます(^^)
yuriさんのそういう気持ち、私にも分かります。
何事も前向きにとわかっていても、どうしようもないような怒りや悲しみに遭遇すると何もする気になれなかったりと色々ありますよね。
けれど、「愛してるよ」「頑張ろうね」辛いのはあなただけではない。この言葉を見て、救われるような気がしました。何を隠そう、私自身、仕事やプライベートで行き詰まっている事があり、少し落ち込んでます。
日中、ふとテレビに目をやったら、CMで小学生の子供が入院しているお母さんにお見舞いのお花を買ってあげようと自分のお小遣いを眺めていました。けれども、お店に売られているお花はその子が買える値段ではありませんでした。
それで、その子がとった行動は、自分でクレヨンで綺麗なお花を書いて入院しているお母さんに持っていきました。
お母さんはとても喜びました。
私は、これを見てとても感動しました。
世の中、お金がないと生きていけないけれど、そのCMを見て、多くの人々が「大切なもの」「気持ち」を思い出し、大事なことは何かを思い出しているのではないでしょうか。
marie様
「こんにちは」「さようなら」の言葉の代わりに、心が通う人とは男女問わず、ハグしたり固い握手をしたりします。
以前の自分には有り得なかった挨拶ですが、伝え合うぬくもりがお互いのプレゼントになるからです。
ブログの中では生身のハグはできないけれど、お母さんにお花の絵を書いてプレゼントした子供のように、私の拙い言葉でハグできればいいなと思っています。
ありがとう!!