一人っ子のクリスマス

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FMを聴きながら仕事をしていると、耳から季節感が飛び込んでくる。DJが紹介するリクエストナンバーはクリスマスソング。何十回と聞いた曲でも胸がときめいて、下手な英語で一緒に口ずさんでしまう。

タイミングよくポストに届いたのは、出版社から12月号の音楽雑誌。
11月号は「ボビーの空」というペットにまつわる歌を載せて頂いたが、今回は子供向けのクリスマスソング。もみの木の歌だ。

ストーブを焚いた居間で、窓から少女が冬の庭を見ている。もみの木が1本、誰の目にもひとりぼっちで寂しそうに映るのだけれど、少女にはファンタジーの世界が見える。
木を揺らす風、空に輝く星たち、降り積もる雪・・、もみの木には沢山の友だちがいるから、ひとりぼっちなんかじゃない。

一人っ子は想像力が豊かで、一人遊びの上手な子が多い。
スーパーのチラシで作った紙飛行機で、地球の裏側に行く事だって出来る。ブツブツと独り言をつぶやきながら、七人の小人と遊ぶ白雪姫を演じることだって出来る。

しーんと静まりかえった部屋。共働きの両親が帰ってくるのを待つ間に、日はすっかり暮れてしまった。隣の家では家族の団らんが始まって、温かなスープの匂いが漂ってくる。
兄弟姉妹が居なくても寂しくないよ。草木とお話できるんだもん。クリスマスケーキを独り占めできるんだもん。

強がりだけど誰よりも愛情を求めている一人っ子を、もみの木に例えた詞。お父さんお母さんに聴いてほしい歌です。

   「ひとりぼっちのもみの木」

ひとりぼっちのもみの木
窓の外
風と遊んでいるよ
ゆらゆら ゆらゆら
風のかたちに ゆれた

ひとりぼっちのもみの木
窓の外
星とお話してる
キラキラ キラキラ
星のお返事 見えた

ひとりぼっちのもみの木
窓の外
雪とおねんねしてる
ふかふか ふかふか
雪の毛布を かけた

          Copyright by Yuriko Oda

コメント

  1. 風小僧 より:

    yuris22さん、この歌の曲はあるのですか。
    初めて読む詩です。
    もみの木に話しかけている女の子が浮かんできました。
    寂しさが伝わってきて、隣にいてあげたい気分です。

  2. yuris22 より:

    風小僧様

    「教育音楽」小学版12月号(音楽之友社)の別冊付録に、譜面付きで載っています。
    3部合唱のとてもきれいな曲です。

  3. 風小僧 より:

    yuris22さん、ご案内ありがとうございます。
    塾に来る小学生に聞いてみます。

    *ところで、yuris22の22には意味があるんですか?
    私のメルアドにも22がつけてありますが、私の場合は誕生日なんです。ちなみに8月22日の22です。
    いらない質問でした。

  4. yuris22 より:

    風小僧様

    私は誕生日が12月22日なんです。同じ日にちですね!

    2という数は、愛の始まりの数のような気がして、私のラッキーナンバーにしています。
    ちなみに愛車のナンバープレートも2222です。

  5. 風小僧 より:

    yuris22さん、もうすぐ誕生日ですね。
    その3日後がキリストの誕生日ですね。
    幼い時は、まさかケーキ1つで2つの日を同時にってことないですよね?

    2は愛の始まり・・・うん、いい数字!
    愛車も2222ですか。知っていたら・・・。

    1ヶ月後に、Happy Birthday の言葉を添えて。

  6. yuris22 より:

    風小僧様

    ありがとうございます。

    ご察しの通り、誕生日とクリスマスはいつも一緒。ケーキもプレゼントも一緒でした。
    なにせケーキは「Merry Christmas」と書いたものしかない時期です。
    かろうじてお年玉だけは別にしてくれたのを親に感謝です。

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