スタイリスティックスで忘年会

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今年最後の忘年会は横浜ナイト。28日の夜は、中年男女7名で派手な格好をするというドレスコードで始まった。メンバーは小坪ゆうき食堂のマスター以下、閉店後に集まっては宴会をしている濃い面々である。

一ヶ月も前から「何を着ていこうか」で盛り上がっていた理由は、70年代ソウルを代表するグループ、スタイリスティックスのカクテルショーへ行くため。年齢の幅はあれどみんなディスコ世代なのだ。
全身黒尽くめで白いマフラーの極道、ミンクのロングコートの情婦、フリンジ付きスエード上下のカウボーイ、マオカラーの中国マフィア、トレンチコートにサングラスのボディーガード等々、各自スタイリスティックスに相応しいと思える服装で集合。まずは横浜中華街で腹ごしらえに向かった。

馴染みの台湾料理屋では人目につかない奥の席へ。丸テーブルに座ると、誰かが「ゴッドファーザー愛のテーマ」を歌いだす。
「マシンガンで殺られるかもしれないな」「流れ玉に気をつけろ」「俺はテーブルの下に隠れて助かる」と物騒な会話を楽しんでいると、いつもは陽気な店主の顔がヒクヒクしている。

紹興酒2本とビール7本を空けた頃には絶好調。店を出てタクシーを拾いに道を歩けば、目を伏せる通行人、分かれる人波、もう怖いものなしだ。
会場のロイヤルパークホテル正面で記念撮影をしたら、いざ宴会場へ。30分のカクテルタイムのあと、お待ちかねスタイリスティックスの登場に歓声をあげる。

青春時代が蘇ったオヤジーズは1曲目から目がうるうる、3曲目には我慢できずダンスフロアへと飛び出す。最前列で華麗なるソウルダンスを繰り広げる者あり、ハマチャチャのステップに酔いしれる者あり、女性と見れば声をかけまくる者あり、収集がつかない。
そしてまさかの出来事が起こった。最年長であるマオカラーの会長がステージに駆け上り、スタイリスティックスをバックに万歳三唱をしているのだ。

♪I can’t give you anything But my love But my love ♪
アンコール曲の『愛がすべて』が終わっても我々は終わらない。「オヤジがメンバーに会いたがってる」と楽屋口でネゴシエートする者、カップルの女性客にナンパをしかける者、ああもう止まらない!

逮捕者が出ずに帰れて良かったと、あくる日には全員が食堂に集まってお昼から反省会。懲りない面々は新年会のみならず、来年の暮れは何を見に行こうかと相談を始めるのであった。
そして私と言えば二日酔いがたたり、やっと今ごろブログの更新。『愛がすべて』はいまだに耳の奥で鳴り響いている。

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コメント

  1. Moririn より:

    わお!私も行ったのですよ、スタイリスティックスのカクテルショー。もう3年連続で参加、毎年”あの頃”に戻って楽しんでます。居ました、居ました、元気なオヤジーズ。私も声をかけていただき楽しく躍らせていただきました。ありがとうございました。でもハーブがやつれていてちょっと心配・・・来年も元気なショーを見せてもらいたいものですね。もし元気で来られたら、来年も是非行きましょう!

  2. yuris22 より:

    Moririn様

    あの熱気の中でご一緒だったとは感激です。
    やっぱりオヤジーズ、目立ってましたか。声をかけたのはカウボーイだったかマオカラーの中国マフィアか、本物の外人も一人おりました。
    余談ですが、アンコールのあと舞台に握手を貰いにいったら、キスを貰ってしまった^^;
    大ひんしゅくの我々ではありますが、来年またお会いできることを楽しみにしております。

  3. Moririn より:

    お声をかけて頂いたのはカウボーイさんでした。どこかでお会いしたような気がしてならないのですが・・・そうそう、とてもハンサムで美しい外人さんもご一緒でした!私も以前、名古屋のブルーノートでハグされたことはありますが、キスまでは頂けなかった(ーー〆)。それにしてもオバマさんが大統領になって彼らはどう感じているのかしら?

  4. yuris22 より:

    Moririn様

    金髪のアメリカ人は私たちの飲み仲間です。日本語ペラペラで性格もいいので、ナンパ要員として連れてったらしいのですが、カウボーイやマオカラーのマフィアの方が活躍してしまいました(笑)
    スタイリスティックスが毎年来日するなら、きっと私たちも恒例行事になることでしょう。

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