どうすれば幸せになる?

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一人でいるのが切ない夜は、ひかりTVのビデオサービスで恋愛映画を見ることにしている。心を安らげてくれる台詞を探すためだ。

最近のお気に入りは少々古い映画で、キアヌ・リーヴスとシャーリーズ・セロンの「スウィート・ノベンバー」。
問題を抱えている男を見つけると、一ヶ月間だけ恋人同士になろうと提案する女性・サラが主人公で、広告会社に勤める仕事人間・ネルソンは会社をクビになったこともあり、お節介な彼女の誘いに乗って同棲を始める。

「君には何の特が?」と怪しむネルソンに、「奉仕できること」と答えるサラ。相手が幸せになることが自分の幸せだと思っているのだ。
ネタばれになってしまうが、彼女は末期がんで残された時間がないために、一ヶ月という期間限定で男を替えていき、彼らの心が元気になって巣立っていくのを喜びとしている。

立場は違えど私にもサラと似たようなところがあり、人が笑ってくれることが自分の幸せだと思っている。不仲な両親のもとで育ったインナーチャイルドは、不機嫌な顔をしている人を見ると、下手な冗談を言ってでも身体をくすぐってでも、無理やり相手を笑わせたい。
時にはそれが八方美人だとか、男にもてたくて媚を売ってるんだろうとか非難されることもあるけれど、目的はたった一つしかない。私が居ることで人が幸せになって欲しいだけなのだ。それがストレートに自分の幸せに繋がる。

何をもって幸せとするのか、目的や手段、結果は何万通りもあるだろう。
しかし他人を踏みにじったり、陥れたりする人間のもとには本当の幸せは訪れない。何故なら誰も一人っきりでは幸せにはなれないからだ。

心のままに純粋に生きよう。嘘を語らなければ誤解はいつか解けるし、人生は捨てたもんじゃないと思える日が来る。あなたも私もきっと未来は晴れになる。

最後にもう一つだけ、好きな恋愛映画での台詞。サンドラ・ブロック主演の「あなたが寝てる間に…」で、身寄りもなく貧乏な主人公は常にパスポートを持ち歩いている。そこにはスタンプも押されていないし、海外旅行の資金もないのに、彼女は未来を夢見て言うのだ。
「幸せになる準備なの」。

コメント

  1. いっく より:

    素直に、心の赴くままに生きていればよかった。

    昨日、好きだった人が死んでしまった。

    あまりにも早すぎる死についていけない。

    そう。

    素直に真っ直ぐに、そして時間は待っていてはくれない。

    だから、後悔の無いように皆さんも恋愛してほしいと思います。

    暗くてごめんなさい。

  2. yuris22 より:

    いっく様

    早急に旅立たれた愛する方に、心よりお悔やみを申し上げます。

    私も数年前に恋人を若くして癌で失くしました。事情がありお通夜にもお葬式にも行けず、友人たちから励ましのメールや電話を貰ったのを覚えています。
    何より後悔したのは、彼が亡くなる前にどうして「死」について話し合っておかなかったかということでした。あの世との通信方法を決めておけば良かったなんてね。

    でも幾ら後悔しても肉体は戻ってこないし、いつかは私も先立った人たちの魂がいる場所に行くのです。彼のことは自分なりに精一杯愛したのだと思い、日にち薬に癒された今はまた新しい愛を育てています。

    いっくさんもどうか涙が枯れるまで泣いて下さい。今は幾ら後悔してもいいのです。
    そして空の上から見守ってくれている人にいつまでも心配させないよう、これからの自分を大切にしてあげてください。
    あなたを必要としている人はまだまだ沢山いるのですから。絶対に立ち直れることを私が保証します。

  3. 素浪人 より:

    例えれば、「チャップリン」かな。

    む・・・? はずれ?

  4. yuris22 より:

    素浪人様

    顔で笑って心で泣いて・・ですね。
    人の世は「陰と陽」の条理で出来ていると、あらゆる場面で感じます。だからこそ泣いたカラスがすぐ笑う。「不幸」というコインの裏側には、「早くひっくり返して」と待ち構えている「幸せ」があるのだと思うのです。
    どうすればひっくり返るかは、長年付き合ってきた自分を信頼するしかない。それをポジティブと呼ぶのではないでしょうか。

    もし私がチャップリンだったらの答えでした。

  5. いっく より:

    織田様

    こんな私なんかにこんなにもすばらしい文章を頂いて、
    感謝しています。

    私が何をしたというのか悩みましたが、
    もう彼の魂はここにはいません。

    いないけれど、私の破れてしまった心の中のかけらに
    きっと残っているものなんだろうなと思います。

    私はシングルマザーで、障がいとう【個性】を授かった子供がいます。
    彼ともたくさんの話をしました。
    障がいと言う【個性】溢れる人たちをどうしたら、
    住み慣れた地域の中で普通に楽しく暮らせるかと。

    こんな同士のような、運命を感じた人はいままでいませんでした。

    大きな大きな存在でした。

    時間はかかると思うけれど、前に進むしかないのですよね?

    今はまだなんとも言えないけれど、
    彼の存在に、そして出逢えたことに感謝したいとおもいます。

  6. yuris22 より:

    いっく様

    ブログを拝見しました。お一人ではないことにホッとし、息子さんとの二人三脚の様子に温かな涙が出ました。
    家族が居て、太陽がのぼり、花の香りがして、明日がやってくる毎日をこれからも大切になさって下さい。旅立った方の魂は、目には見えなくても傍にいます。彼との思い出の数は減ることはないのだから、いっくさんがその未来を引き継いで下さいね。

  7. いっく より:

    織田様

    少しずつ少しずつ、前に進んで行くしかないのですよね。

    同じ生きる方向性や思いを胸に、
    自分の人生をまっすぐに生きるしかないのですよね。

    私には、支えてくれる息子や仲間がいます。

    本当に幸せな人生を歩んでいると思い、感謝しています。

    『彼との想い出の数は減ることはない』

    その通りですよね。

    彼の、自分の未来を引き継いでいこうと思います。

    ありがとうございました。

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