人並みの能力がないダメ人間

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日本青少年研究所が発表した「中学生・高校生の生活と意識」を見て驚いた。日本、アメリカ、中国、韓国の中高生に、健康意識や生活習慣、勉強時間、休日の行動、親子関係などについての質問をしているのだが、日本の中高生は自己に対する認識があまりに頼りないのだ。下の質問と回答を見て頂きたい。

・自分に人並みの能力があると思う
「とてもそう思う」「そう思う」と答えたのがアメリカ89%・中国85%・韓国69%に比べ、日本は53%で、4か国中で最も少ない。

・自分はダメな人間だと思う
「とてもそう思う」「そう思う」と答えたのが中国13%・アメリカ22%・韓国45%に比べ、日本は67%で、4か国中で最も多い。

人並みの能力がないダメ人間。しかも「青少年が社会や政治問題に参加することについて」の質問には「参加しても無駄」が4カ国中で最多。最初からリングにタオルを投げている。

ここまで日本の中高生に自信を無くさせたのは、潜在意識の仕業ではないかと思う。人間の意識の9割は潜在意識(無意識)が占めていて、成功や願望の実現に大きく結びついている。人生をコントロールする見えない中枢なのだ。

そこで問題なのが今の日本。大不況・失業・環境汚染・食品偽装・汚職事件など、マスコミが競うように連日発表するネガティブな報道に振り回されて、親たちの顔に暗い影が出来る。笑い声が消え、どんよりした家庭の空気は、子供たちの潜在意識を「成功→失敗」へと向けていく。

ジョセフ・マーフィー博士が唱える潜在意識の法則に「自分には理解できないことで罰を受けた幼児は混乱し、自分は悪い子なのだと思い込んでしまいます。」という一節がある。

暗いニュースの原因は子供たちのせいではないし、彼らの理解の範疇を超えている。これ以上ピュアな心を蝕むことのないように、幸せの種を撒く報道が増えて欲しいと願っている。

コメント

  1. T・O より:

    同じ人間でも意識の違いが将来に差がついてしまいそうですよね、本人の心掛けでいくらでも成長できると思いたいです。

  2. yuris22 より:

    T・O様

    2007年に小学校6年生と中学校3年生の全国学力テストを行った結果、日本の子供たちは知識はあっても、思考力や表現能力が欠けていることがわかったそうです。それは脳の前頭前野がうまく機能していないからで、放っておけば人間らしさも人間としてのたくましさも欠如した固体が出来上がってしまいます。
    今回のアンケートで顕れた自信のなさは、人間としてどう生きるべきかがわかっていない自信のなさかもしれません。詰め込み教育で、心の教育が後回しになったせいでしょうか。

  3. クリちゃん より:

    お久しぶりです。

    データを見て、びっくり&ショックでした。(>_<) 日本の中高生がそんなに自信をなくしていただなんて。マスコミもそうでしょうけど、我々大人にその責任があるのでしょうね。我々が変われば、子供も変わりますよね!

  4. yuris22 より:

    クリちゃん

    お元気でしたか?

    日本の中高生は8割が「疲れてる」と答えてるそうです。何に対して疲れているのか、心地よい疲れとは思えません。大人の期待を背負うプレッシャーもあるのでしょう。もっと子供らしいティーンエイジを過ごさせてあげたいですね。

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