2年以上もブログを続けていると、いろんなメールをいただく。人生相談、職業相談、応援と激励、近況報告・・、出張ホストクラブの宣伝メールが来たのには笑った。ホームページを見てみると、ブラックスーツに身を包んだイケメンたちがポーズをとっている。可愛くて話が上手、すぐに恋人みたいに接してくれるとのお客様の声も載っているが、どう考えても興味が湧かない。彼らの時間をお金で買うこと以前に、彼らとコミュニケーションを取ることが苦手なのだ。昔誘われて1回だけ行ったホストクラブで、あの喋り方にうんざりして10分で出てしまったことがある。
それは美容院に行ったときでも同じ。マニュアルがあるのだろうか、新人ほど困った質問をしてくる。
「今日はお仕事はお休みですか?」
(物書きは365日仕事ともいえるし、365日休みとも言えるので、返答できない)
「ご自宅はどちらですか?」
(「逗子」と答えてもいいけど、観光ガイドではないので、その後に続く会話が面倒)
「今日はこれからどこへ行かれるのですか?」
(まっすぐ帰ったらいけないのかと、大きなお世話に腹が立つ)
声をかけられたくないので持参した本に目を落とすと、「何読んでるんですか~?」。
マニアックなスピリチュアル本をどう説明しようか、途方に暮れてしまった。
「私のことは気にせず、放っておいていいですよ」と言えばいいのだろうが、相手に良かれと努力する心を傷つけたくはない。適度に相槌をうちながら、早く終わってくれるのを待つばかりである。
コミュニケーションは難しい。立て板に水でペラペラ喋られても、自分の環境に合わない内容なら耳障りになる。上手なコミュニケーションのベースにあるべきは「知識と経験」、そして何よりも「思いやり」。相手の心を和ませるには、黙って微笑んでいるだけでいいときもあるのだ。
今は亡き阿久悠さんの歌詞『時代おくれ』のワンフレーズ、「目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは 無理をせず」こそ理想のスタンスだと思っている。
コメント
僕の場合男ですから、ホストクラブではなくキャバクラとかになるのですが、本当に閉口しますね。僕もなるべく避けています。(高級店はレベルはちがいますが、他にもっとお金の使い道があるので)
美容院の場合は、髪を切るという目的は同時並行で進んでいるので我慢しますが、聞かれて答えるのが面倒臭い時は、切り返して聞く側に回るようにしています。
彼らの質問が紋切りなのは、切ることに気持ちが行っているからでしょうか。だったら、切るのに集中してくれていいのにね。
たけぞう様
困るのは食べ物の話になったときです。ファストフードやコンビニ弁当を主食としている彼らとは話が噛み合いません。自炊してる話をしたら「すごいっすね、えらいっすね!」。魚をさばいて刺身にした話をしたら「わあー、気持ち悪い!」。食品添加物と防腐剤が溜まった彼らの身体のほうが、よっぽど気持ち悪いと言いたくなりました。
拙者の髷は、いつもの髪結いです。
「どうぞ」と椅子をすすめられ、「いつものようで」「はい」・・・。
チョキチョキ・・・・うゥ~~~夢の中・・・。
「終わりました」。はっと!、そして鏡にいつもの自分。
これだけ、そう40年ぐらいの付き合いか。
素浪人様
月に1回切るとすれば、40×12=480回。切っても切れない関係ですね~とか洒落たりして(笑)
ホームドクターのごとく、ホーム美容師は貴重な存在です。
おっしゃるとおりです!
お客様との上手なコミュニケーションは絶対に必要。
思いやりを込めて接客です。(くまざわを除く)
亀吉様
とある喫茶店のマスターのコミュニケーション能力にはいつも驚かされます。深読みを通り越して妄想の域まで達するのは、右に出る者がいないでしょう。相手が口に出せないことを言ってあげるのは「思いやり」の一種なのかもしれません(笑)
そのマスターの意を酌まないTJは、自分への思いやりに長けていると言えます。
う~ん、このコメント、MHCを知らない方には???ですね。google検索しても出てこない、都内にある秘密結社とだけ説明しておきます。
新人美容師とホストですか・・・。言われてみれば、確かに頷けます。
そうです。確かに美容師さんは必ず、新人に限らず、「今日はお休みですか?この後どうされるんですか?」と聞いてきますね。私が行っている美容室は十年以上の付き合いなので、むしろ、色々と聞いて頂けるのは有り難く感じますけど(笑)息子と共にお世話になっている常連なので、気分転換にもなります。
ホストクラブはまだ行った事がないですね。
興味はあるけど、ああいう場所のノリにはついていけませんね。23歳の頃にホステスのバイトを一時していましたが、おじさんから、若者と色んな男の方とお話しましたが、あれほど神経の磨り減るバイトはないと思いました。
けれど、おじさんは相手するのは楽でした(笑)
未だにオジサンにモテます。
若い(20代)男だと、将来の自分の息子と重ねて見てしまうので、異性としては見れませんね。
marie様
ホストクラブは勿論のこと、どうにも私には男に貢ぐという感覚が理解できません。
男性を回りに侍らすのが趣味(?)というシャンソン歌手の友人がいるのですが、彼女が高校生の息子さんへ厳しく躾けたこと。女性には決して支払わせるなと教えたそうです。「たとえ相手が80歳のお婆さんであろうと、それが100円の缶ジュースであろうと、男が払いなさい!」でした。
長らく会っていませんが、どんな大人の男になったか見てみたいものです。