夏風邪は鬼の霍乱?

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昨日から身体の調子が悪い。熱が38度を超えて、お腹を壊し鼻水が止まらない。夏風邪をひいたなんて10年ぶりで、これぞまさしく「鬼の霍乱」だと思ったらニュアンスが違うようだ。

歳時記で霍乱(かくらん)は夏の季語。「江戸時代に漢方で用いられた病気。激しく吐いたり下痢したりして、身をもだえ手足をふりまわす病態である。今日のコレラ・食中毒・急性胃腸カタルや日射病の重症なものまで指しているようである」と、凄まじい注釈がついている。
ただし現代では「平常極めて健康な人が稀に病気になること」を指して「鬼の霍乱」というので、私の夏風邪も範疇に入るかもしれない。

「霍乱や女なりける折れ崩れ」(尾崎迷堂)

弱々しい気分で寝込んでいるところに、先週一緒に飲んだ友人からの電話。
「いやー、昨日まで大変だったんだよ。3日間高熱が出て寝込んでたんだ。俺に風邪を移さなかった?」
なによ、タイムラグからしてそっちが私に移したんでしょ!と思いながら、もしやと気付いた。たぶん私も寝込んでいるんじゃないかと、案じて電話をくれたのだろう。早く治す方法を伝授してくれて、「腹出して寝るなよ」との悪態もついてくれた。冗談を言い合っているうちに元気が湧いてくる。

実はこういう励ましが、私にはいちばん嬉しい。ノーメークで髪をボサボサにしている状態に、「食べ物を持っていこうか」とか「薬買っていこうか」と真剣に言われると、おちおち寝ていられない。病人が見舞い客を気遣うA型気質なのだ。

食事はレトルトのお粥を温めよう。散らかした部屋は放っておこう。まだ出してない暑中見舞いは残暑見舞いにしよう。テレビはつけっ放しで、本は積んで置こう。だらけた自分を許せる大義名分があることが嬉しい。

体温計を脇に挟んでピッピッ!と鳴るまでの時間が、まだもう少し長いままで居てほしいと思う、自分に甘ったれた夏風邪である。

コメント

  1. 大熊ねこ より:

    おはようございます
    体の調子はいかがですか?
    夏風邪はつらいですね。
    そんな時は、格好だって部屋の様子だって気にせず体調回復に努めましょう。
    与六ちゃんもきっと心配してますよ。
    私はお陰さまで健康だけが取り柄のようなやつで、最近一番辛かったのは…二日酔いです(^^;
    早くよくなって下さいね。

  2. yuris22 より:

    大熊ねこ様

    お気遣いありがとうございます。夏風邪は長引くと言いますが、そろそろ飽きてきました(笑)
    月曜には鎌倉の花火大会がありますし、沢山飲めるように回復に努めます。人間の風邪は猫には移らないのが不幸中の幸い。与六は隣で添い寝してくれています。

  3. 渡辺孝子 より:

    夏風邪ですか? 私も先月、十何年ぶりに風邪をひいて長引きました。今年は特におかしな陽気が続きますから体調も崩しやすいですが、こういう時は焼き肉が一番です。食欲が出てきたら是非、肉を食してくださいませ。
    体力回復には効果テキメンですよ~
    それから、ネコが発する「ゴロゴロ」は治癒能力を高める周波数だそうです。(勿論、病院のお薬も!)
    お大事にしてくださいませ。
    P.S鎌倉花火大会は湘南中でも一際迫力があって素晴らしいですよね。楽しんできてくださいね!!

  4. yuris22 より:

    渡辺孝子様

    猫のゴロゴロ効果、初めて知りました。今も与六のお腹を撫でながら、癒しのゴロゴロを盛んに発して貰っています。
    寝てばかりいられず、焼肉も行っちゃいましたよ!「元気出せー」と焼肉屋店主の応援を得た上カルビ!
    身体のだるさが取れて、いつもの私が復活しました。

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