私はお酒が大好きで、飲みすぎて失敗したことも当然ある。それでも深夜の公園でパンツを脱いだことはないし、吐いたことも滅多になく、言ったことは覚えている(と思う^^;)。
しかし困ったことには、自分よりも酔っ払ってる人間が大嫌いだ。それは主としてネガティブになり、他人を批判して居丈高になる酔っ払いである。相手を批判すると「お前こそ何なんだ」と反論されて喧嘩にもなるが、シラフに戻って相手が自分の失態を何も覚えていないのは不公平だとまた腹が立つ。他人から見ればどっちもどっちなんだろう。
アルコール依存症かどうかを自らチェックするのに、KAST(久里浜式アルコール症スクリーニングテスト)がある。例えば「酒が原因で大切な人(家族や友人)との人間関係にひびが入ったことがある」と「せめて今日だけは酒を飲むまいと思っても、つい飲んでしまうことが多い」に「ある」と答えただけでも5.8。これは2点以上の重篤問題飲酒群のグループに入り、ただちに専門医療機関と相談した方が良いとされる。
それに加えて、「周囲の人(家族・友人・上役など)から大酒飲みと非難されたことがある」「適量でやめようと思っても、つい酔いつぶれるまで飲んでしまう」「酒を飲んだ翌朝に、前夜のことをところどころ思い出せないことがしばしばある」等が加わっていくと、ますます危険な範疇に入る。
私の場合は1.3。これは2~0点の問題飲酒群に入り、医者に行ったらどうですか?の仲間であり、反省することしきりである。
仕事付き合いで飲まなきゃならないこともあるだろう。しかし2杯目から人格が変わるようでは、適量を飲んで切り上げるから大丈夫では間に合わない。アルコールを長期間飲んでいると、脳にアルコールが届いた途端、飲む前に誓った節酒は無効になるように脳が学習してしまい、現在の医学ではこの学習された中身を消し去ることができないそうだ。半年断酒した程度では効き目もなく、回復には想定外の期間を要する。
遺伝について言えば、アルコール依存症は家族病だ。親からの遺伝でその子供は男子が50%、女子は25%の確立で依存症になるらしい。日本人の229万人が依存症と推定されているのに実体は目に見えず、成増厚生病院・東京アルコール医療総合センターの医師によれば「依存症の9割の人は自覚もなく、ネクタイをしめて普通に出勤していると思っていい」という話だ。
アルコールを毎日飲んでしまうのは、美味しいからではなく依存しているからだという。どんどん強まる合法的な依存性薬物である。依存症の進行を遅らせる対策としては、今飲んでいる量と回数をきちんと把握して定量を守ることだが、やめない限りはいずれ守れなくなる時がくるらしい。
以前、久里浜アルコ-ル症センタ-の院長と飲んだ際(ってのも変な話だが)、「お酒を止めたくなったらいつでも来て下さい」と言って下さった。しかし止めれば飲み仲間が激減すると思うこと自体、危ない領域に入っているのかもしれない。ビールが美味しいこれからの季節をどう乗り切るか。お酒に限りなく近いノンアルコールドリンクを誰か開発してくれないものかと思っている。
コメント
毎週10km走って1km泳いで、食事のカロリーにも気を遣っていても、体重が増え気味になっても減ることがないのは、ほぼ毎日お酒を飲むからだとわかっているので、しばし止めてみようかと思っていたのですが、ご紹介のサイトで自分に厳し目にチェックしたつもりが、「ほぼ問題なし」と言っていただきました。
止める理由がなくなってしまったじゃあないですか~!・・・と人のせいにしてしまう人は、危ないですね。
僕の場合、yuriさんとちがって、一定量を過ぎると自然に睡魔がやってきて入口が閉じてくれるので、人も変わらないで済んでいます。でも、健康のためにほどほどにしまーす。
たけぞう様
「ほぼ問題なし」とは羨ましい。あのサイトは「問題あり」の人のほうが多いらしいですよ。
御察しのとおり私は飲むほど元気になり、睡魔が遠のいていくので困ったものです。酔いつぶれた経験もありません。でも肝臓は弱っているだろうなと思い、ノンアルコールワインなるものを注文してみました。なんだか愛煙家の禁煙パイポみたいで、小恥ずかしく思っております。