ストレス発散と不良長寿

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健康診断の結果を見て、まず目が行くのはコレステロール値。年々数値が上がっていくことに「まだ大丈夫ですよ」と主治医に慰められながらも、不摂生な生活が身体に良いはずがない。ところが昨日、順天堂大学医学部の免疫学教授・奥村康さんから伺った話で、どーんと気が大きくなった。

一般的には220mg/dl以上は高脂血症、250mg/dlを超えれば食事指導や薬の処方がなされるというが、奥村教授いわく「日本人の場合、総コレステロール値が260~280mg/dlがいちばん長生きします」なのだ。アメリカでは何と300mg/dlが正常値である。

コレステロールは脳の栄養でありホルモンの素。300mg/dlを超える人は頭の回転が速くてアグレッシブ。しかも脳下垂体から出るベーターエンドルフィン(助平ホルモンというそうな・・)が多く、幾つになっても好色で勢力旺盛だそうだ。ここでは氏名は記せないが代表格として、痴漢容疑で捕まった某経済学者やら、事業仕分けに反対の声をあげた某科学者の名前も挙げてくれた。

それに対してコレステロールの低い人は頭の回転が鈍くなり、欝になりやすい。鉄道自殺した人たちを追跡調査すると、殆どがコレステロールを下げる薬を飲んでいたという。例えば上司と部下に挟まれたストレスフルな管理職。お酒も煙草もやめてガチガチの健康管理をすればコレステロールは低くなるが、ストイックになりすぎて免疫力が下がる。その結果は欝病になるばかりか、癌の発生率が高くなるという悪データまで出ているそうだ。

奥村教授は免疫学の権威であり、癌をやっつけるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の名付け親。『まじめは寿命を縮める 不良長寿のすすめ 』という著書を出し、NK細胞を元気にするためには「まじめ」をやめ、笑って、動き、ストレス発散することを提唱している。

とは言え現役の社会人であれば、ストレスと無縁でいるのは難しい。ストレスがあってもNK細胞を高く保つには「乳酸菌、しいたけ、手っ取り早いのは味の素のミセラピスト」と健康食品のヒントを戴いたが、もっとうなずける一言があった。「一番いいのは、良い友人と良い趣味を持つことです」。それなら自信を持って実践している!

去年は毎日のように胃薬やら鎮痛剤やらを飲んでいたのが、今年は滅多に薬のお世話にならず、サプリメントさえ飲んでいない。代わりに焼酎のお湯割り。逗子の小さな食堂で、遠慮のない下ネタ話にも平気になった。笑いの渦に巻き込んでくれる「ちょいワル」友人たちこそ私の免疫力であると、逞しくなったオプティミストがここにいる。

コメント

  1. marie より:

    わいわい騒ぐのが一番ですね(^-^)
    今年になって一度も会っていない友人がいます。
    仕事がとても大変で休みが一ヶ月に二度しか取れてないとか・・・。
    この方は本当に私にとって気の遣わない友人なんです。
    会うと話が止まらないし、何より安らげる。
    大切にしたい人です。

  2. yuris22 より:

    marie様

    私の場合、一番の親友だと思う女性には10年ぐらい会っていません。極々たまにメールのやり取りはありますが、便りの無いのは良い知らせだと思ってます。お互いの生い立ちや不器用な心を知り尽くしているので、ちょっとやそっとで動じません。
    もしどちらかが死んだ知らせが来たとしても、私たちは心で通じ合ってるからノー・プロブレム。朝まで飲んでも誰も見てないよねと、お通夜の席で「エアー乾杯」をしていることでしょう。たぶんその時はポジティブな呆け老人として、長寿の限りを尽くしているはずです(笑)

  3. 703 より:

    お久しぶりです。

    コレステロール値の上昇。。。
    最近私も同じ悩みを持ち凹んでいるところでした。

    こういう説もあるのですね。
    何だか元気がでてきました。

  4. yuris22 より:

    703様

    健康オタクになりすぎるのは、逆に寿命を縮めるみたいですね。毎日楽しく笑って過ごすのが一番じゃないでしょうか。

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