年齢と共に変わる声質

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午後8時を回り、ウグイス嬢の声がピタリと止んだ。家の周りを街宣車が数台走り回ると、声が交じり合って騒音になるが、必死の候補者たちにとっては自分の名前がいちばん遠くまで響くことを願っているのだろう。

選挙カーのウグイス嬢は正式名称を車上等運動員といい、1日につき1万5千円以内の人件費が認められている。ただし真冬でも窓全開で身を乗り出しながら、朝から晩まで同じ名前を連呼するのは、心身共にキツイ仕事であろう。しかも声帯が丈夫で、明るく力強く、マイクを通しても割れない声となると、若さと天分が求められる職業だ。

歌うことが大好きだった子供の頃、歌手に憧れて、歌声をテープに録音してみたことがある。しかし再生ボタンを押すと、予想していた声とのギャップに驚いた。自分の体内を通した声か、空気を通した声か、もちろん周りの人たちは後者の声を聞いているのだが、我ながらプロになれる声ではないと悟った。

ところが時代は進歩したもので、最近は音声外科というものがあり、声を高くしたり若々しい声にしたりする手術が出来るらしい。局所麻酔をして、声帯を支える甲状軟骨の位置を実際に声を出しながら調節していくそうで、声のプロだけでなく、カラオケでもっといい声が出したいと思う人たちまで訪れているという。

声は加齢と共に変化する。喉頭の組織が硬くなることによって女性は声が低くなるらしいが、ご多分に漏れず私も「低くてハスキーな声だね」と指摘される。しかし今さら歌手や声優やウグイス嬢を目指せるでもなく、ここは開き直りが大事だ。
「美味しいお酒を飲んで、愛をささやいて、大人の声になったのよ」ってね。

願わくば甲高いオバサン声にだけはならないよう、知的な声を心がける人生後半戦である。

コメント

  1. marie より:

    私も声は低いんです。
    なので、自信がなかったり、テンションが低いと男性の声に間違えられるんです。悲しいことに。

    けれど、過去に声の低さと見た目のギャップがあるのが魅力と言って下さった方もいました。

  2. yuris22 より:

    marie様

    男性の声に間違えられるとは、カラオケのレパートリーが広そうですね。でも声ってキャピキャピしてるよりも、低いほどセクシーだと思います。

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