菊咲て けふまでの世話 忘れけり

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自宅から逗子駅までウォーキングの道すがら、耳を楽しませてくれるのはiPodに溜めた音楽、目を楽しませてくれるのは四季折々の花たちだ。今は晩菊の開花シーズン。晩秋から咲く地味な色合いの小菊たちが、凛とたたずんで冬のお出迎えをする。

晩菊
川沿いの静かな一角に、そんな晩菊が庭じゅうに植わっているお宅を見つけた。菊たちが「こっちよ、こっち」と垣根の外にはみ出して、思わず手が伸びそうになる。すると家主からのメッセージを発見。
「小菊 よろしかったらどうぞ手折っていらしてください」

どうぞ手折ってください
たおやかな筆跡にお人柄を見て、手折りこそしなかったものの、写真を撮らせて頂いた。

「菊咲て けふまでの世話 忘れけり」(加賀千代女)
咲かせるまでの世話はもう過ぎたこと。美しいもの、幸せな気持ちになれるものを「よろしかったら」と分ける心遣いに、胸が温かくなる路地裏の一コマだった。

コメント

  1. 散歩をしていると、ふとした光景に心が温かくなったり、嬉しくなったりすることがありますね。
    でも大抵は、人のお世話の賜物によること。
    普段は見えないところでも、「お世話をする」という心根を私も大切にしていきたいと思います。

  2. yuris22 より:

    マジックリン様

    この家主が「人に自慢したくて花を咲かせている」とか「手折らしてやっている」だったら、誰も足を止めないでしょう。成果には、自ずとその人の心根が現れています。見る人は見ている。仕事においても言えることですよね。

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