人の不幸を「すごい」という心無い文章

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昨日ニュージーランドで発生した大地震。クライストチャーチで被災した専門学校生ら日本人23人の安否が不明なまま、崩壊したビルの捜索が一時中断されたという。救助隊が熱感知カメラや救助犬を使って捜索しても、生存反応が見られないからというが、「子供は絶対に生きている」と信じて待っているご家族には、居ても立ってもいられない気持ちだろう。

状況を伝える報道を受けて、ネットにも多くの記事が記載されているが、あまりにも心無い文章を見つけて怒りが煮えたぎった。サイトはJ-CASTテレビウォッチの【ワイドショー通信簿】「都市直下型で震源浅く被害拡大」ニュージーランド地震( 2011年02月23日13時30分配信)。私も抗議のコメントを寄せたが、読者からの批判を浴びて記事が消される前に、ここに転記させて頂く。

がれきの下から日本と通信
被災した富山県の富山外国語専門学校の生徒11人は依然不明だ。

MCの加藤浩次「ランチを食べている時に地震に襲われたということで、その安否が心配です」

23人を引率していた講師の亀遊知子さんが、瓦礫に埋まりながら義父に当てた「じしんおきた。生き埋め。息ができない」という携帯メールが日本への第1報だった。

加藤浩次「携帯メールは通話ができなくても、送信できるものなのか」

テリー伊藤「送信と受信の距離は関係なく、リアルタイムでやり取りができるというのが凄い」

亀遊さんのほかにも、「足がはさまれている。しびれて感覚がない」と、日本の母親からの携帯通話に応答した男子生徒もいる。こんな時に冷静に携帯電話でやり取りする冷静さもすごい。
                             ナオジン

このナオジン氏がどんなライターかは知らないが、お悔やみの言葉を寄せるべきところを、文章の締めの「すごい」とは何だ!? 人の不幸に対して、まるでゲームのレビューみたいな感想でくくっている。
テリー伊藤が本当に「リアルタイムでやり取りができるというのが凄い」と言ったとしても、不適切な文言は置き換えるのがプロの物書きとしての務めだ。よしんば当人がポカをしても、ネットにアップされる前に、責任者がチェックを入れていないのだろうか。

ちなみに「J-CASTニュースについて」を見ると、代表者は朝日新聞出身の蜷川真夫氏(元アエラ編集長)、編集長も朝日新聞出身の大森千明氏(元アエラ編集長、元週刊朝日編集長)。このサイトのために書き下ろされた独自記事のみが掲載され、他媒体からの記事の流用はないと明言してある。

新聞や週刊誌とは違い、ネット記事は1分1秒の時間が勝負。リアルタイムで事件や事故に対応した記事を書かなくてはならないが、だからと言って「うっかり」は許されない。

それとも今回の記事はワイドショーネタだから、オチまで出演者の程度に合わせたのか。そこまで計算ずくなのかと裏を読み、何度も読み返すたびに不快さが倍増する文章である。

この地震で被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げるとともに、他界された方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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