5月初旬から進めてきた被災地支援プロジェクトが一つ、やっと念願が叶う。今月の30日、宮城県石巻市の社会福祉協議会へ電動アシスト自転車26台を贈呈する運びとなった。
もとはハミングバードスポルテの野澤さんから牡鹿半島の現状を聞き、私が所属する恵比寿ロータリークラブの会員に支援物資の寄付を呼びかけたのが最初だった。お米や缶詰、佃煮、インスタント麺等々、「何を贈ったらいい?」と皆さんが連絡をくれる。しかしその頃の牡鹿半島は4月13日のブログに書いたように、孤立世帯には食料が届かない悲惨な状況下にあり、もっと大がかりな手立てが必要だと思った。
折しもクラブでは災害復興支援委員会が立ち上がり、台湾やNYからも寄せられた義捐金の割り振りを考えていた時期。半分は地区を通して大義名分の寄付となったが、残りの半分は自分たちの目で確認できる地域に送りたいという意見が出ていた。復興支援体制を初期・中期・長期のスパンで分け、初期は牡鹿半島のピンポイントに絞ることが決定したのである。
会長にはGWに横須賀まで来て頂き、まずは支援物資を運ぶミニバンを購入する代金を早急に用立てることをお約束頂いた。更なる支援として何を送ればいいかを画策したところ、幾つかある災害本部の民生委員さんたちに電動自転車を渡して、区ごとの居住状況や人数を把握し、社協と被災者との結びつきを強固にしようという計画になった。
しかし短期間で組織を動かすのは容易ではない。自クラブでの容認を得て、渋谷、東京西といった他クラブにも協力を呼びかけ、民生委員26人分の電動自転車をきっちりと揃えるまでの道のりに1か月半かかった。それでも支援活動には時期が遅すぎるなんてことはない。周りの説得に走り、初志貫徹に力を尽くされた会長は熱い心を持つ方だと知った。
6月30日は午後12時に石巻市の社協に到着し、電動アシスト自転車を寄贈した各ロータリークラブのネームプレートを取り付け、午後1時半から贈呈式。「どうか被災者の皆さんのために役立てて下さい」とお願いをしてくる予定である。
牡鹿半島へは5月20-21日と炊き出しに行き、津波の傷跡をブログに載せた。
石巻の牡鹿半島 ボランティア体験記その1
石巻の牡鹿半島 ボランティア体験記その2
石巻の牡鹿半島 ボランティア体験記その3
それから1か月が過ぎてどれほど復興が進んでいるのかは、マスコミの偏った報道からではなく、自分の目を見開いて確かめたいと思う。来月に逗子チームで予定している炊き出しに向けても、何が求められているのかを直接聞いてこなくては。
まだまだ身体が動くうちに、できることを精一杯。私のような小さな存在でも諦めずに呼びかけ続ければ、大きな支援の輪が広がることを知り、感謝と勇気の念を持ち続けていきたいと思っている。
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南三陸に欲しかったデス・゜・(つД`)・゜・