「目で食べる」から「頭で食べる」へ

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腎盂腎炎で入院していた父が、点滴治療から投薬治療にかわり、昨日退院した。車椅子に座って帰る先は、自宅ではなくて介護施設。入居してからもう6年になるだろうか。

脳卒中による半身麻痺、心臓にはペースメーカー、繰り返す誤嚥性肺炎・・と、身体中の部品がボロボロではあるが、胃はすこぶる丈夫であり、病院では出てこなかった3時のおやつも復活した。経営者として現役だったころ、一日に何度も胃薬を飲んでいたのは、ストレスと不摂生からくる胃の痛みだったのだろう。食事を管理された今は、血圧もすっかり落ち着いている。

ところが娘の私は、正真正銘の生活習慣病。煙草は吸わないまでも、塩分の取り過ぎや深酒を続けていては高血圧も治るはずがない。100歳まで生きたいとは思わないが、周りに迷惑をかけないよう、脳疾患で倒れることだけは避けたいと思う。

そんな折りに昨晩テレビで見た「徳川家康の健康法」には恐れ入った。平均寿命が30歳だった時代に75歳まで生きた秘訣は、質素な食生活。「美味なるものは月に2度も食べれば良い」と、常食は麦飯と薄味の味噌汁、野菜の煮物、イワシの丸干しだったそうだ。季節はずれの食材や胃腸を刺激する冷たいものは食べず、献立は自ら考えて調理場に伝えていたという。

健康おたくの家康の対極にあったのが織田信長。早食いで、塩辛いものが大好き、おまけに偏食ときている。もし明智光秀に暗殺されなければ、きっと生活習慣病で倒れていたに違いない。私の高血圧も織田の遺伝だろうか、いや、年甲斐もなく自分の身体を過信しすぎるのが原因であろう。

これから成すべきことは食生活の改善。似合わなくなった服をクローゼットから追い出すように、冷蔵庫に常備している食材も年齢に合った衣替えをしなくては。「目で食べたい」を卒業して、家康のように「頭脳で食べる」ことへの方向転換をする時期がきているようだ。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    「人生の目標、何をするか」の有無が、食を決めそう。
    さて目標は何か?

  2. こまちゃん より:

    ほらほら、ためしてガッテンでやってた食べ方!
    効き目がありますからやってみましょうよw

  3. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    人生の目標は「死ぬまで若く生きたい」かな。老人になることは避けられませんが、細胞も頭脳も恋愛もアンチエイジングを目指したいです。

  4. yuris22 より:

    こまちゃん

    食事のときは野菜から食べればいいんですよね。
    ちなみに昨夜の食材はレタス、エリンギ、しめじ、納豆。全て植物です。
    満腹感を得るために、一口を30回ずつ噛んで食べましたよ。お腹がすく前に、さっさと寝てしまいましたけどね。

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