皆既月食と船上ミニパーティー

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12月のスケジュールは慌ただしい。「何とか年内に!」と飛び込んできた仕事に振り回されながら、しかし忘年会の約束だけは外さずに、時間がビデオの早回しみたいに過ぎていく。

忘年会の中でも恒例イベントとなったのは、逗子マリーナに停泊したクルーザーで行なう仲間内のミニ・パーティー。今年は皆既月食の夜と重なって、得した気分の12月10日だった。家を出る頃には東の空から満月が上り始めて、オオカミ男の遠吠えが聞こえそうなファンタジーナイトである。

皆既月食前の午後6時
神奈川最大級だったリビエラのイルミネーションは震災と節電の影響か、今年は控えめ。強まってきた風がパームツリーを揺らし、歩道にも周りの船にも人影は見えないが、寄せ鍋の湯気が立った暖かなキャビンでは大人たちの笑い声が賑やかだ。

リビエラ逗子マリーナ
クルーザーにて
ワインでほろ酔い加減になった頃にギターの響き。ベーシストの斎藤クジラ誠さんとボーカリストの清水秀子さんご夫婦が、これまた恒例になったミニライブを披露してくれる。
♪Chestnuts roasting on an open fire
 Jack Frost nipping on your nose♪
大好きなクリスマスソング、メルトーメの”The Christmas Song”に小さくハミングしていると、外では静かに皆既月食が始まっていた。

クルーザーでクリスマスソング
皆既月食の午後10時半
「すごい速さで月が動いてる!」と叫んだ私は大きな勘違い。強風でビュンビュン飛んでいく雲の間から、欠け始めた月が見え隠れする。雲が消えた瞬間にベストショットを撮ろうとしたものの、揺れている船からはピンボケ写真しか撮れなかった。コンパクトデジカメで月を撮るのは難しい。

シンデレラの帰宅時間前にお開きになり、余った食材をおみやげに貰って我が家へ。カボチャの馬車もガラスの靴もなかったが、皆既月食の魔法の下、化粧っ気もなく普段着で行けるパーティーがまた今年も至福の思い出になった。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    月夜の青白い光とキャビン内の赤い光が、とっても対照的ですね。
    赤い光がとても暖かく感じます。

  2. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    昨日は葉山マリーナのヨットでオイスター・パーティーでした。白ワインで蒸した殻付きの牡蠣は超美味! 日が落ちると急に冷え込みますが、キャビンの灯りの下で肩を寄せ合うと、仲間意識が高まって心が温まります。
    明けて今夜は材木座のヨットマン宅でジャズ・パーティー。明日はゴルフ、明後日はクリスマス・パーティー。二日酔いが抜ける暇がありませ-ん。

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