基準超えの残留農薬が検出された春菊

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郵便受けに気になる葉書が届いていた。食材を宅配して貰っている生協からの「お詫びとお願い」である。抜粋すると、
「1月3週企画(1月16日~20日お届け)でご利用いただきました『春菊』の一部商品について、残留農薬基準を超える農薬が検出され、取引先より該当商品を回収したい旨の連絡がありました。(中略)
上記商品(千葉県産JAちばみどり営業センター干潟『春菊』)の1名の生産者が生産した春菊からクロルフェナピルという農薬が基準値(0.01ppm以下)を超えて0.06ppm検出されたとの連絡がありました。この農薬が検出された春菊を体重50kgの人が毎日21.6kgずつお召し上がりになられても健康に影響を及ぼす値ではありません。」

生協からの葉書
問題の春菊は先週の木曜日に届いた。外食が続いたため使わないまま冷蔵庫に保管してあったのだが、取り出してみると葉先までが実にみずみずしい。虫食いはおろか萎びた葉など一切なく、とても5日間たった野菜とは思えなかった。

春菊
そういえば不思議なのは、ホウレンソウやレタス、小松菜などを野菜室に2週間入れておいても、充分に食べられる鮮度を保っていることである。冷蔵庫の機能が優れているのか、それとも農家が特殊な薬品を使っているのか、もし後者だとすれば恐ろしいことだ。

ちなみにクロルフェナピルをウィキペディアで調べると、「日本の毒物及び劇物取締法では劇物に分類される。分解されにくいため長期間環境に影響する。ヒトの一日摂取許容量(ADI)は0.026mg/kg/day。加熱により分解し、塩化水素、フッ化水素、窒素酸化物などの有害ガスを生じる。」との記述。今回の春菊に関しては下記の記者発表資料が見つかった。
「違反食品の発見について」(横浜市保健所食品衛生課)

食材の安全に関して、原発事故から放射性物質ばかり取りざたされているが、こうしたケミカル系の農薬といった劇物への注意がおそろかになっていないだろうか。

農家の良心。年末に貰った三浦大根など、いつも我が家へ採れたての野菜を届けてくれる三浦海岸の農家ではケミカルではなく、厳選した植物性農薬を使っている。葉っぱには虫食いの跡が見られ、放置しておけば萎びるのは早いが、それだから安心して口に入れられる。国道沿いの直販所にはわざわざ東京から旬の野菜を買いに来る常連も多いという。

さて生協からの葉書には、申し出があれば商品代金を返金すると書いてある。該当者が分かって詫び状を送っている以上、申し出がなくとも返金すべきだろうに、ここにも怠慢さが見え隠れしている。食の安全について消費者が自己防御しなければならない世の中。いったい誰が誰の首に鈴をつけるのだろうか。

コメント

  1. こまちゃん より:

    昨日は書き込めませんでしたw

    国産だと検査していないのが大半だと思います。

    輸入品は検査している分、安全ですよね。

    輸入品を快く思わない勢力が攻撃しますが。

    でも、pH調整剤や不活性ガスで鮮度を保たせるのも不自然過ぎますね。

  2. yuris22 より:

    こまちゃん

    農薬や放射性物質が水洗いで落ちるものなのか、まあこの歳になったし・・(笑)と諦めてる部分もあります。でも心配なのは若い世代の身体にどれだけ蓄積されてるかですね。厚労省は調べてるんだろうか。

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