外回りの用事を済ませて帰ってくると衣服は汗だく。途中で見かけた真っ赤なカンナと白い入道雲が目の奥に焼き付いて、蒸し暑い夏はまだまだ9月に居座っている。
シャワーを浴びたくてバスルームへ行くと占拠者がいた。涼を求める与六がバスタブに寝そべって、「どいてよね」と追い出そうとしたら手に噛みついてくる。いつのまに猫ベッドになったのか、これが続くと「朝顔につるべとられてもらい水」の如く「夏の猫バスタブとられてもらい風呂」になりそうである。
飼い主の小さな幸せを奪う猫に昨夜はテレビまで奪われてしまった。ひかりTVで映画「ねこばん」を見始めると、私の前で大きな頭が邪魔をする。登場する猫たちの動きが面白いのかと思えば、人間しか出てこないシーンでも食い入るように画面を見つめ、65分間をフルに楽しんでいた。
肥満気味な図体と共に与六の図々しさは増していくけれど、臆病さが可愛い面もある。雷が恐くて、ゴロゴロッと鳴った瞬間にダッシュして逃亡。ベッドの下に隠れて震え、どんなになだめすかしても出てこないのだ。表情は仔猫に戻って目は真ん丸。「大丈夫よ、ここには落ちないよ」と声をかけて前に座り、青い稲光が遠ざかるまでお付き合いする。
1人暮らしでも猫のおかげでコミュニケーションは出来ているなあと、家族欄に「与六 3歳」と書いてしまいそうな親バカである。
コメント
ははははh・・・!!!!
九月だと言うのに毎日暑くて大変ですね。
猫にとっても暑さは大変だと思います。
久々の連休です。
暑くてあまり出掛ける気分にもならないので、コンビニ、スーパーの行き来で過ごします。
marie様
猫は気温に敏感ですね。
暑い時はバスタブ、涼しくなったら布団の上。その様子を見ながら私も着る物を調節しようかと思っています(笑)