使い方を誤ったメールのトラブル

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私のコミュニケーションツールの90%はメールである。PCでは用途によって複数のメールアドレスを振り分け、スマホでも携帯メールに加えてプロバイダメール、Gmailを駆使する。他にもFacebook、Line、Skype等々、机の上では一日中さまざまな着信音が鳴り響くが、キーボードを打つ手を休めることなく、一段落ついたところでメールチェックできるのがメリットだ。電話のように互いの時間を奪わないし、履歴が残るので「言った、言わない」の水賭論にならない。

しかしその「時間差」と「履歴」が大きなデメリットになる場合がある。既に送信した内容をまた同一人物に送ったとき。間違って全員に返信してしまい秘密がバレバレになったとき。中でも失敗談が多いのは、酔った勢いで夜中に送った感情爆発メールにより、培ってきた人間関係をぶち壊したときだ。

そこにお助けツール。Googleには”Gmail Labs”という実験的な機能をテストする場があり、その一つにユーザーの「しまった!」に対応する「送信取り消し」という試験機能がある。『間違って [送信] ボタンを押してしまったことはありませんか?[送信] をクリックしてから数秒以内ならメールの送信をキャンセルすることができます。』という内容だが、これこそ早く本格的に運用して欲しい。

“Mail Goggles”というLabsは日本語版未対応だけど、深夜にメールを送る前に幾つかの計算問題が出され、それを決まった秒数以内に解かなければ送信できないという機能。電卓等の機器が使えないよう、文字を並べるクロスワードパズルを出題してくれたら、かなり頭のクールダウンが図れると思う。

そもそも相手が寝ている時間に電報だったらまだしも、今じゃなきゃ間に合わないメールって何だろう。それはコミュニケーションではなくマスターベーションかもしれない。
Yahoo!辞書でコミュニケーションを検索すると以下の注釈が載っている。
『「コミュニケーション」は、情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意思の疎通、心の通い合いという意でも使われる。「親子のコミュニケーションを取る」は親が子に一方的に話すのではなく、親子が互いに理解し合うことであろうし、「夫婦のコミュニケーションがない」という場合は、会話が成り立たない、気持ちが通わない関係をいうのであろう。』

手紙や電話に比べたら、メールはまだまだ発展途上のコミュニケーションツール。最近頻繁にメールやSNSによるいじめ問題が報道されているけれど、あれは投げ矢のような武器であって、意思の疎通をはかるコミュニケーションツールとは言い難い。技術ばかりが先行しすぎたメールの使用方法について、老若男女問わずルールとマナーを徹底させるべき時代が来たと思っている。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    やっぱり恋文だよなぁ。
    メールで告白、相手をふるって、、、。
    会って話がしたよね。

    また書きたいな。

  2. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    恋の詞は書いても、恋文は未だかつて書いたことがありません。
    実は恋文をもらうことも照れくさかったりする・・(^^;
    「愛しています」を連発できる人は心の構造がどうなってるのか知りたいほどです。

  3. marie より:

    ラインは毎日しています。
    便利で楽しいものだと思います。
    一方でスタンプで会話が成り立つものもあるので、コミュニケーションは上達しないかもしれません。
    実は英語よりも日本語の方が難しいと思います。
    英語は「イエス」か「ノー」で区別されますが日本語は曖昧な表現が多いので人間関係にトラブルが生じ易いのかも知れません。
    だから「言った」「言わない」「聞いた」「聞いてない」と言ったトラブルが後を絶たないのです。
    そんな中で近年になって携帯メール含め、フェイスブック、ツイッター、ライン等様々なコミュニケーションツールが発展しました。けれども一方で、便利になり過ぎて年齢関係なくコミュニケーションが下手な人々が増えるのかも知れません。

  4. yuris22 より:

    marie様

    PCメールだと挨拶文、本題、締めくくりという流れがありますが、一行で済むコミュニケーションツールでは「言いっぱなし」感がありますね。それを補うための絵文字やスタンプ。簡単で便利ですが、このままでは手紙を書けなくなる人が増えるのではと危惧しています。
    文章の品格として、若い人たちには話し言葉と書き言葉とは違うことを知って欲しいと思います。

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