住んで実感する湘南の魅力

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小坪の自宅から東京ヘは車で1時間、バスと電車なら1時間半。恵比寿に住んでいた頃には飲み会の後も難なく家に帰れたのに、今は乗り継ぎが上手くいかないと2時間以上を要する。移動時間が勿体ないけれど、また東京暮らしに戻りたいと思わないのは、今の住まいに心の居場所が定着したからだろう。

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ドラマ「最後から2番目の恋」でキョンキョンが演ずる主人公は仕事時間が不規則なテレビ局のプロデューサーでありながら、住まいは鎌倉の古民家。江ノ電で極楽寺駅から鎌倉に出てJRに乗り換え、仕事場まで行くには吊皮につかまって相当な時間を要するはずだ。なのに女友達と東京で飲んで、鎌倉に帰って泥酔するまで飲んで、朝食時刻にはメイクもファッションも決めてバリバリ元気だ。もちろんフィクションなのだから現実離れしているのだろうが、あながちあのライフスタイルは湘南暮らしなら嘘ではないと思っている。

前回のブログに書いた気仙沼・釜石への旅のあと、仕事漬けの日々が続いた。毎年2月~3月にルーティンワークとなった猛烈な仕事量を上回る膨大さで、通常なら2か月かかる仕事を3週間で上げなくてはならない。ところが調子の悪くなったパソコンの入替作業のせいで1週間も取られてしまった。月末の締切に間に合わすには睡眠時間を削るしか方法がなくなり、寝食を忘れてキーボードを打ち続けると外はいつの間にか暗くなり、またいつの間にか明るくなる。若い頃でさえこれまで徹夜を続けたことはなく、2週間で4キロも痩せたのは初めての経験だ。

もしこれが都内のマンションに籠城しての仕事だったら、身体も心もボロボロに壊していただろう。しかし至って健康なのはひとえに逗子のチベットと呼ばれる小坪の環境のおかげなのだ。

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どの窓からも目を癒してくれる緑の樹木と柔らかい花の色。夜は後ろで寝ている与六の小さなイビキしか聞こえない静寂。やがて小鳥たちの鳴き声が賑やかにボリュームを上げ、夜明け間近な光のニュアンスが「外に出ようよ」と誘ってくる。ベランダに出て絵画みたいな空を眺めてストレッチしていると、階下には新聞配達のバイクが止まって日常の営みがスタートしたことを知る。24時間を支配したような満足感。私を取り巻く環境たちがまるで脳内麻薬みたいに、締切に向かって頑張る活力を注入してくれるのである。

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住まいが近いのに逗子の友人たちにはしばらく会っていないけれど、情報はFacebookでリアルタイムに入手。寂しくなって繰り出せば、大家族みたいな人数がいつもの場所で出迎えてくれると分かっているので、もうちょっとだけ我慢して頑張れる。これが湘南に暮らす醍醐味なのだと知っていれば、都内に住む人の数倍の通勤時間がかかっても苦にならない。

「最後から2番目の恋」効果で、週末の鎌倉には人混みが引っ越してくる。中井貴一を真似て由比ヶ浜のビーチで桜貝を拾っても、ロケしたレストランに行列待ちで入っても、本当の良さは腰を据えて住んでみなくちゃ分からない。「そんなところ、平日なら楽勝よ」とジモティーの優越感に浸りつつ、目と鼻の先にあるのに入る暇のないマンションのプールを横目で眺めつつ、私が手に入れたものは「余裕」なのだと実感。それは通勤時間とは真逆なプライオリティである。

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さて、季節の変わり目にアップしていた与六のコスプレ・カレンダー。一回り大型になったディスプレイに合すサイズを作るのが面倒なのと、まだ仕事の続きに追われていて制作する時間がありません。風に乗って聞こえてくる祭り太鼓の練習音に合わせて、和風コスプレをした写真だけは撮りました。3つのサイズをアップしますので宜しければ壁紙にご利用いただければ幸いです。サイズが大きいものはクリック後さらにクリックして最大表示してからダウンロードしてくださいね。

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