お人好しの防衛手段

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前回の記事へのコメントに返した一文、「スイーツ、お酒、煙草等、やめられなくて悩んでいる方は多いですが、思うにそれがストレス発散の道具なら良いのかも。」に補足を加えたい。スイーツは別として、お酒・煙草に関しては「他人に迷惑を及ぼさなければ・・・」の条件が抜けていた。

喫煙のトラブルは煙い・臭いという生理的な問題なので、場にルールを設ければおよそ決着がつく。しかし飲酒のトラブルはその場限りでは収拾が付かず、事件や事故を引き起こしたり、人間関係にヒビが入ることが多々ある。なぜなら呑兵衛の王道ルールとして、お酒のせいにした言い訳がまかり通るからだ。
「酔っていたので覚えていない」
「飲み過ぎて意識が飛んでいた」
約束を反故にした理由としてよく出る言葉だが、じゃあ覚えていた相手はどうなるの? 分かっているのに逃げるためのズルい言い訳かしら?と不信感が湧く。「そうだったのね」と笑って対応しても、内心は北風にあおられた気分になるのだ。心が素通しですよ、なんて言わないけれど、白か黒か灰色かが丸見えなのに気付いていないのかな。

酒は飲んでも飲まれるな!は、人格者であるがための格言。
私に人生の教訓をくれる先輩は80歳近い年齢なのに、その場の出来事や交わした言葉は一字一句忘れない。足がよろめくほど酔っぱらっていても、次回の約束が何処で何時何分かを記憶していて、待ち合わせの5分前にはきちんと到着している義理堅さなのだ。

昨日はランチをご一緒して、深みのあるアドバイスをまた戴いた。
「悪事をはたらく人間は、他人だって自分と同様に悪事をはたらくと思っている。100%の善意で手助けしたことも、何か裏があると勘ぐるんだよ。誠意のあるなしは育ちの問題で、10歳頃までには右左に別れる。だからお人好しはやめて、適当なところで見切りをつけなさい。」

お人好しと言われて思い出したのは、数年前の惨めな待ち合わせ。
友人たちと深夜まで飲んで、翌日のアウトドアイベントに皆で参加する約束をした。グループや家族連れで賑わう日曜日、小雨の中を早めに集合場所に着いて待つこと10分、20分・・・そして1時間。結局は誰も来なくて、電話しても通じない。腹が立つ以前に、律儀すぎた自分が恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。

心の健康こそが明日を連れてくる。自分に限って言えばお酒で記憶を無くした経験はないけれど、それでも精神面の弱さとサヨナラするために断酒を決めた。「それじゃ楽しくないでしょう、まあ一杯!」のお誘いには笑顔を返して、こちらからビールをお注ぎする。いけいけゴーゴーな場の雰囲気に呑まれないことは、お人好しの苦い経験から生まれた防衛手段かもしれない。

コメント

  1. 坂場一隆 より:

    ゆり子さん、
    タバコは19歳から先輩に薦められて吸い始めたけれど40歳頃肺癌になると新聞に載ってから、苦労して止めました。
    今では近くで吸われと嫌で、知り合いならやめてと言っちゃいます。
    ストレス解消で吸ってるのでしょうが、こちらはかえってストレスになっちゃう。
    やめたお陰で今 も生きています。
    お酒ねえ~.カッパえびせんと同じ。
    過日東グループのIMで桂小金次が「酒と○○○は2合まで」なあ~んて言ってましたっけ。
    ほどほどならよしとしましょうよ。
    それでないと飲みに行こうなんて誘えなくなります。
    しろあんの入ったお菓子1個食べに行こうって誘いますかな。
    筑波もだめかな。では又 、、、、、
    おやすみなさい。

  2. yuris22 より:

    坂場さん

    周りの状況によって、乾杯のお酒を頼むかどうか決めます。ただし他にもアルコールを飲まない方がいれば、私も便乗しちゃう。
    変わったのは素面なことだけで、酒席での騒ぎ方は以前と同じですから、お誘いがあれば喜んで筑波に行きますよ。ただしお酒を美味しいと思わなくなったため、一杯飲むのに相当な時間がかかります。
    今はノンアル・ナイトキャップとして、蜂蜜しょうが湯で喉を潤しているところ。甘くて大満足です!(^^)!

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