かまってちゃんのFacebook依存

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近ごろFacebookに飽きてきた。アプリの機能が多すぎて時間を取られるのに加えて、Twitterのような気軽さが無くなってきたからだ。あの人は「いいね」をくれたのか、義理でも「いいね」しなきゃダメなのか、人間関係の煩わしさも重荷になる。

やっぱりねと思ったのは、「<フェイスブック>おじさんが穴埋め?」という記事(2016年5月19日 毎日新聞)。ジャストシステムの「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」の発表によると、Facebookを利用していると答えた10代が、1年前の45%から27%に落ち込んだことが分かった。しかし全体の利用者数は昨年とほぼ同じで、30~40代の男性利用者の増加が10代の減少分を穴埋めしているそうだ。

一方で、スマホ中毒の子どもが増加している韓国では、Facebookの「いいね」が貰えなくて、一日中うつ状態に落ち込んでしまう小学生も少なくないという。中学生になると、「いいね」をもらうために友人に依頼のメッセージを送るのは常で、時には知らない人に「『いいね』をください」と頼み、SNSでの友人関係になることもある。
(「韓国の小学生、SNSの『いいね』が少なくうつに」 2016年5月19日 livedoorNEWS )

友達みんなに報告したいビッグニュースや、ビジネス、イベントの宣伝なら分かる。でも代わり映えしない日常から無理やりネタを探し、今日のランチの画像をアップしたところで、どうリアクションする? 「今○○駅で電車を待っています」「一年前はこんなことをしていました」って、だから何?と思いつつ、公開されているわけだから取りあえずは「いいね」をしておく。

これがブログだったら、見に行かなきゃ済むだけのこと。しかし垂れ流しのタイムラインに表示されると、否が応でも目に入る。面倒ならフォローをやめるか、友だちから外すかだけど、人間関係に影響が及ぶのは後ろめたい。

カリフォルニア州立大学の研究機関が警告しているのはFacebookの依存性。薬物と同じくらい強い中毒性・常習性があることが発表されている。そしてプライバシーと監視の問題。他人が自分をどう思っているかを知るために利用する人が依存症になりやすい。

自分も含めて「かまってちゃん」を生み出すFacebook。アカウントを削除して退会しようかと思うけれど、「あの人、Facebookをやめたんだってね。何かあったのかな」と噂されるのが怖い。アナログの黒電話が唯一の通信手段だった子ども時代に戻りたいこの頃である。

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コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    「垂れ流し」の一員であるけど、最近はボランティアグループの情報共有、打ち合わせ、イベント告知がメインになって来ましたね。そのついでにタイムラインを見てますけど、「いいね」は正直面倒くさいなって来ました。ここだけの話、フォローをやめて整理をしています。それで関係がおかしくなっても仕方ないですね。
    様々なグループ内で容易で有効な情報共有システムはないですかね。
    Googleかな?

  2. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    グループの情報共有にだけ特化したSNSがいいんでしょうね。facebookだと、ごっちゃになったタイムラインを見て振り回され、暇潰しだけの時間が流れてしまいます。
    相手がいる関係で大切なのは誠意。よく文章を読まずに、適当に「いいね」するのは止めようと思います。

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