雨の日はツイてない日

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本降りの雨の中を走って、ぎりぎりバスに間に合った。電車が遅れているらしく、一本逃しては約束の時間に間に合わない。

こんなときに限って前を塞ぐものが現れるのは、心のキャパシティを試す神様の悪戯だろうか。

美容院の割引券を配る若者は誰にも受け取ってもらえず、次こそは!と待ち構えている。
スマホを見ながら階段をノロノロ上る女性は、赤ちゃんを抱いているのでむやみに追い越せない。
どの電車に乗ったらいいか分からない観光客は、横文字だらけの地図を広げて質問してくる。

ハンディを抱えた人たちに無下な態度はとれず、でも内心はイラッとしてる。天気は悪いし、昨夜はまた徹夜だったし、片付けなきゃならない用事がいっぱい。

横須賀線の座席をキープして、東京までの一時間はとにかく眠ろうと思った。すると隣に座った人の傘が倒れて、硬い柄が私の足の小指にコツーンと落下。うわあっ、痛い! 家具にぶつけて骨にヒビが入ってるんですけど~(泣)

済みませんと傘を拾いあげるのは、おばあさんなので許そう。目を閉じてひたすら忍忍。すると大音響で携帯の呼び出し音が鳴り、おばあさんが話を始めた。声が大きいのは耳が遠いからなんだろう、いつまでも話が終わらないのは相手も耳が遠いからなんだろう。

そこにまたもや傘がバターン! いい加減にしろよ、このババ○! と怒鳴りたい気持ちを呑み込んで、人生は続いていくものだ。
きっとそのうち良いことがあるさと大手に構えて、とりあえずの今日を乗り換えることにしよう。

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20160613

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