電車で寄りかかって眠る人

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電車の座席で眠りこけて、寄りかかってくる人には困ってしまう。もぞもぞ動いて気付かせたり、最悪の場合は席を移動するのだけど、まさか自分が当事者になろうとは思っていなかった。

昨日は徹夜仕事のあと会議に出て、夜はお疲れさま会で久々のアルコール。電車で立って帰る気力がなく、新橋からグリーン車に乗った。窓際の席は全て埋まっていたので通路側に座ると、隣はノートパソコンで仕事をしているビジネスマン。私も書類の確認などしていたが、どうしても瞼を開けていられず爆睡体制に入ってしまった。

グリーン車だからシートの幅に余裕はあっても、疲れているせいか身体が横に傾いていく。ガクンとなって慌てふためき、また姿勢を正すものの、なぜ人がいる方へと傾いてしまうのだろうか。

そのとき「すみません」という女性の声。目を開けると横にグリーンアテンダントが立っている。うわあ、寄りかかって迷惑をかけているから隣の人が呼んだのだと思った私は、「ごめんなさいっ!」とひたすら謝りまくった。すると隣のビジネスマンが笑いながら、「いえ、あなたのせいじゃないです」と答える。アテンダントも苦笑して、「いえ、お隣のお客様のグリーンランプが点いていなかったので、お声をかけたのです」・・・って、とにかく恥ずかしい。

一難去ってまた襲ってくる眠気。もうすぐ戸塚に着くあたりで、隣から声がかかった。
「あの~、ボク降りますけれど、横に倒れないでくださいね」って、やっぱり私は寄りかかって寝ていたんだ。キーボードを打つ腕の邪魔をしていたのに、もぞもぞ動くこともせず、温かい肩を貸してくれたビジネスマンには心から感謝した。

映画やドラマならそこから恋が生まれるのに、どんなルックスだったかすら思い出せない。電車を乗り過ごさずにいたことさえ奇跡だ。ともあれ、きっとイケメンだったとジャニーズ系を想像しながら、家に戻って幸せな眠りに付けたのは運のいい日だったに違いない。

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