医療・介護・高齢者

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独居老人と千円札

行きつけの喫茶店で、居酒屋のカウンターで、寂しい老人たちとよく出会う。 なぜ彼らが寂しいと思うかは、盛り上がっている会話に割り込みたい様子から察するのだ。 失くさないように首から下げた布袋。 中からシワくちゃな「郵便局」の封筒を取り出...
こころ・スピリチュアル・自己啓発

老人たちのメッセージ

先月末に東京から逗子へ引っ越して、私は「何か」から避難したのだと思う。見て見ぬ振りをする乱れた生活は遠ざかり、心も表情も落ち着いた。 それでも襲ってこようとする敵には、2匹の龍が炎を吐き出さんほどの口を開き、空から威嚇する。 例えば...
医療・介護・高齢者

父の宝物

昨日から父の荷物を片付けている。 服や生活道具ではなく、会社に保管してあった社長時代の雑書類だ。 父は今年で79歳。 脳出血で倒れて左半身麻痺になり、今は介護施設に入っている。 どんなにリハビリしようと仕事に復帰できるわけはなく、介...
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日曜日の夕げに

ファミリーカーを追い越して、1人で車を走らせる日曜日の午後。 父が入所している介護施設に、年間ケアプランの説明を受けに行った。 3月11日の記事「親が子供になる日」に書いた通り、父は3年前に脳出血で倒れ、半身不随の生活を送っている。 ...
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親が子供になる日

子供の頃から父が嫌いだった。 それは大人になっても続き、少なくとも3年前までは常に煙ったい存在だったと思う。 父は仕事人間で、家には週末しか帰ってこない。私には他所のおじさんが来たように見えた。 お風呂から上がった土曜日の夜、まだ...
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My Lost Valentine

今日はバレンタインデー。 男子社員たち全員に「本命チョコ」を渡すべく、両手に紙袋を下げて家を出た。 ガーデンプレイスから坂を下り、三田橋を渡りながら、右手にある厚生中央病院の窓を見上げる。 去年の今日はチョコレートの箱を持ち、面会時間...
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