日本にインターネットが普及し始め、ホームページなるものが登場した頃、Macintoshを買った。
OSは漢字TALK。一体型筐体(本体とディスプレイが一体となったデザイン)のPerformaで、「狛犬(こまいぬ)」なんていうあだ名で呼んでいた。
当時私は、TOKYO FMの放送台本を書くのにワープロを使っていたのだが、コンピュータにシフトした途端、文章を書くことよりも、コンピュータをいじることに興味が移ってしまったのである。
特にのめり込んだのがホームページ。
見ているだけでは飽き足らず、さっそくホームページの作り方なる書籍を買ってHTMLを研究し、SOFMAPでPhotoshopを買って画像の加工を覚えた。
初めての作品を、システム制作会社を経営している友人に見せたところ、「せっかくだから仕事にしてみたらどうだ?」と、なんと無謀にも、彼の会社で請け負った企業のホームページ作りを任せてくれたのである。今になれば目にするのも恐ろしい(?)稚拙なページだったと思う。
HTMLのタグをほぼ暗記したころ、またその社長から申し入れがあり、企業のPC研修サービス等を行っているF通ラーニングメディアに講師として派遣されることとなった。
「HTMLによるホームページ作成」という講座を受け持ったのだが、まず困ったのは使用するマシンがWindowsだということ。あわててパソコンを買いに走り、徹夜で操作を猛特訓した。
受講生たちはSEやプログラマーというプロたちなのに、右クリックって何?の私が、一夜漬けでよく指導が出来たものだと、今思えば顔から火が出そうである。
その後はJavaScriptやPerlの講座も受け持ち、上司からの命令でデータベース(OracleやPostgreSQL)を勉強して、CGIとデータベースの連携について教えるようになった。CGIに関してはテキストも自分で作ったのだが、講師業をやめた今でも、自社のWEBページを管理するとき、あんちょこ本として役立っている。
私が作った数々のサイト。デザインのセンスは今一つだが、ホームページ作成ソフトを使わなくても、テキストエディタに言語を打っていけるのは昔取った杵柄(きねづか)だ。
指を動かすのはボケ防止にもなるし・・。100歳まで続けたい趣味である。
コメント