ビジネスマナーにおける労いの言葉として、目上の人には「お疲れ様です」、目下の人には「ご苦労様です」がよく使われる。
「ここまでお越しいただいてありがとう」の意味もあれば、「いつもお世話になってます」の感謝であったり、仕事が終わって退社する人にかける言葉でもある。
しかし私は社長という立場であっても、相手に分け隔てなく「お疲れ様です」を使っている。というよりもそれが癖になってしまった。
音楽業界・放送業界では、スタジオに入るときには時間に関係なく「おはようございます」、終わったときには「お疲れ様でした」がパターン化しているし、最初のうちに感じた違和感も徐々に慣らされていった。郷に入っては郷に従えだ。
何足かの草鞋を履いて逆に困ったのは、他の職場で挨拶するとき、夜でも「おはようございます」を言ってしまい、しまった!と相手の反応を伺う。業界に骨の髄まで浸かった芸能人みたいで、自己嫌悪に陥るからだ。
同様にして、しっくりこないのが「ご苦労様」。時代劇の見すぎか、封建社会のお殿様やお代官様が使う「うむ、ご苦労じゃった」をイメージして高飛車に思えてしまう。外で汗をかいて肉体労働している社員にこそ、クーラーの効いた室内からは言えない言葉だ。
というわけで是非は別として、いつでもどこでも無難な「お疲れ様でした」に統一している。
話はそれるが便利な言葉として、少女時代に通っていたミッションスクールでの挨拶は、朝でも晩でも「ごきげんよう」だった。
さすがに再び使い始めるには、お尻がこそばゆくなる挨拶。お嬢様学校出身をひけらかしてるのね、なんて思われたくない。
開口一番の労いの挨拶。
「お疲れ様です」「ごきげんよう」以外に、オールマイティな決め台詞はないものだろうか。
コメント
yuris22さま
簡単に「よっ!」知った人へ
「どうも」初めての人へ
軽い人間に見られますが、この言葉に相手の名前をつければ
使えます。
σ(^ー^;)も「お疲れ様です」が多いですね。
他には「こんにちは」とか。
意外に思われるのが、お茶とか淹れて貰って
「ありがとうございます」って言うと
社内なのに敬語なんて似合わない、だってw
自分より年長者が多いんだから、
敬語を使うのは当たり前なのになぁ。
「ありがとう」こそ万能だと思います。
tsune2様
女の私の場合、「よっ」はキビシイですが、「どうも」は
使いますね。曖昧なところが便利です。
「どうもどうも」だと、より丁寧になるし・・(笑)
こまちゃん
「ありがとう」は何連発しても損はない言葉ですね。
言った方も言われた方も気持ちがいい。
「恐れ入ります」よりも親しみを感じます。
>お尻がこそばゆくなる
うゥ~~、管理様の文章には色々なトラップがあって、つい共鳴してしう・・・ジゴロ。
管理様の「おしりをかじりたい」!!!
で本題ですが、私は特に社外の方々には
「ありがとうございましす、今後も宜しくお願い致します」と言っています。
やはり「縁」を大事にしたいと思います。
私も「ご苦労様」は上から物を言っているようで嫌いです。
店では、コーヒー、牛乳、新聞等の配達の人に「ありがとう、お疲れ様」と言っています。
学生時代にアメリカ人留学生に「どうもどうも」を教えてやって、便利だと感謝されました。
James Byron Dean様
>やはり「縁」を大事にしたいと思います。
そうですね。お互い気持ち良くなる挨拶、次に繋がる挨拶であること
が一番ですね。
下手な飾りはなく、誠意のある挨拶を心がけたいと思っています。
亀吉様
「どうもどうも」は日本人らしい挨拶ですね。
察しの文化、『言わずもがな』の典型だと思います。
外国人が覚えておくと便利な言葉、ナンバーワンかもしれません。
おまけです。
「まいど」を僕はよく使います。
関西人じゃないので「おおきに」はつけません。
クライアントだろうが上下関係無視して使えます。
「奥さん今日は醤油と味噌ですね」ぐらいの軽い感じですね。
でも、御用聞きではないですよ。