「会いに来なさい。4時半までに必ず」。朝から何度も呼ばれているような気がした。
日曜日の江ノ島は観光客がいっぱいなので避けたいけれど、意を決して「奥津宮」まで出かけることにした。行けば必ず不思議が起きる、私のパワースポットだ(5月5日の記事「パワースポットと龍伝説」を参照)。
江ノ島に渡る弁天橋は、行き交う家族連れやカップルで渋滞。
奥津宮まで行くには、岩屋行きの乗合船や江ノ島エスカーが便利だけれど、楽をしては意味がないので徒歩で上ることにした。
中津宮を過ぎると、岸壁沿いの民宿や食事処が並び、懐かしい焼きイカの匂いが漂ってくる。
植物園まで着たら目的地はすぐそこ。源頼朝により奉納されたという石鳥居が出迎えてくれると、毎度のように風が止まる。
ダイナミックな辺津宮、きらびやかな中津宮に比べると、奥津宮はひっそりと地味な拝殿と社殿。
海を守る神様、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)をお祀りしている奥の社殿には、丸い宝鏡が飾られている。
あんなに沢山いた観光客がパッタリと消えた。
二拝二拍手一拝。手を合わせて眼を閉じると、身体の回りを旋風がクルクルと取り巻いていくような感触。たぶん白い龍だ。それは私の意識を連れて、高く高く空へ登って行く。
深く低い声で、たった一つ頂いたメッセージはここには書けないが、今日は来るべき日だったと確信した。
参拝を終えて回れ右すると、宮司が出てきて社殿の扉を閉めている。
腕時計を見たら4時15分。朝告げられた時間厳守はこれだったのかなと驚いた。
下り坂の帰り道では、途中途中でビューポイントを楽しむ。
山二ツと呼ばれる長磯、江ノ島のヨットハーバー。
弁天橋から左を見ると、遠くの山並みに不思議な雲が浮かんでいる。イルカの群れがジャンプしているようなユーモラスな雲たちだ。
そして夕食は片瀬江ノ島の「寅さん」に寄った。
頼んだのは「新ジャガの新玉葱の煮物」と「太刀魚の塩焼き」。この太刀魚、横に置いた一味唐辛子の瓶と比較して欲しいのだが、身の厚みが4cm? 太刀魚とは薄っぺらい魚だと思っていた私にはモンスターに見えた。
大テーブルでは常連たちが笑い話で盛り上がり、カウンター越しから寅さんが野次を入れる。
家族の神社のあとは、家族の居酒屋。満足度120%の締めくくりだった。
コメント
お告げは「美味しいモノあるよ」とか
「飲み仲間を集めてご馳走しなさい」とか
そんな素敵なモノでしょうか?w
新鮮な太刀魚は美味しいですね。
安い定食屋だとホキなんかみたいに
パサパサですけど、粘りがありますよね。
こまちゃん
お告げはヒミツ。言うとご利益がなくなっちゃう(^_^)
>新鮮な太刀魚は美味しいですね。
イサキの塩焼きにしようか悩んだんだけど、寅さんの強引なおススメで・・。カリカリ加減が最高でした。
我にお告げあり
「寅さんに行きなさい」
はァ~ 行きたい!
新鮮な魚、焼酎、ビア・・・
後は、HEY!! TAXI!
たそがれ様
私は「寅さん」という名の芋焼酎をボトルキープしています。下がってるネームタグを見たら「葉山」って書いてあるのはなぜ?
私は逗子に住んでるだけどなあ(笑)