雨上がりの木々からは、夏を終わらせてなるものかとセミのコーラス。
アブラゼミ、ミンミンゼミにツクツクボウシまでが加わって、凄まじいまでの不協和音だ。
あまりの騒がしさに仕事をあきらめ、ランチに出かけることにした。
家の外に出た途端、クロアゲハが凌霄花(ノウゼンカズラ)の周りを飛んでいるのに出会った。オレンジの花から花へと羽根を震わせながら蜜を吸っている。
優雅で妖艶なランチタイムだ。
ぷらぷらと歩いて、小坪のゆうき食堂は11時半からオープン。
ベンチシートをキープして刺身の2点盛定食を頼んだ。新サンマにしようかカツオにしようかと悩んだあげく、選んだのは「本サワラのあぶり」と「ワラサの葱たたき」。ごはんが進む秋の味覚だ。
向かいの釣り道具屋の店主も「1時半に戻ります」の張り紙をしてランチタイム。
シャッターを下ろした店の前には、すかさずトラックが停まり、運転手が食堂のメニューを覗きに来る。
赤帽も、タクシーの運転手も、建設作業員も、病院の先生と看護婦も、ベビーバギーのお母さんも・・・、両脇に車を置いて続々と集まるランチタイム。巡回中のパトカーが諦め顔で通り過ぎていく。
お腹一杯になったあとは、涼しい風に吹かれて材木座海岸まで散歩。
引き潮のビーチには、沢山のウィンドサーフィンのセールが置きっぱなしで、サーファーたちの姿が見当たらない。
もしかしてここもランチタイム?
砂浜に腰を下ろして沖を見ると、カモメたちがくるくると餌を探して舞っている。
8月31日、夏の終り。海水浴客が去りビーチハウスも片付けられていく。
普段着の海が帰ってきた。
コメント
そこは、せみのコーラスさえなければ、
のんびりしてきていい季節になりましたね。
うらやましいランチタイム。
tsune2
夜こそ静かと思ったら、コオロギが鳴きまくり・・。
高音に耳がキーン状態です(;_;)
それだけ自然に恵まれてるって事なんでしょうね。
感謝しなくちゃ。
窓を開けて寝られるのは幸せなこと。
明日からそんなところへ。
天気がよければテント。
きっと秋の夜長虫が鳴いて風流じゃなくて、
うるさい、でしょうね。
耳栓必要ですかね。
うまそな定食ゥ~~~!
汁の右の味噌の塊みたいな物はなに?
生卵ついているのが、ミソ???
私は、どんぐり拾いです。
tsune2様
いいないいな。
でも窓を開けて寝て、鼻風邪をひいてしまった奴もいるのでご注意を(^^ゞ
溢れんばかりの自然と抱き合ってきてくださいね。
詩人たそがれ様
解説します。
>汁の右の味噌の塊みたいな物はなに?
イワシ(だと思う)のツミレ揚げです。
>生卵ついているのが、ミソ???
これは温泉卵なんですよ。
そのまま食べて良し、ご飯にかけても良し。
ここの定食は栄養バランスが満点です。