なんでいきなり岩手に旅行なの?と皆に聞かれる。
急ぎの仕事を抱えつつ、持ち歩きには大きすぎるノートPCを抱えつつの、計画性がまるでない旅なのだ。
だけど今回どうしても見たかったのは、秋、樹木、雲、花、河川・・そして星。
友人から情報を仕入れていた岩手の地に、それが集約されていると思ったからだ。
縄文住居跡のある樺山遺跡へ、昨夜もう一度行ってみた。
ただし昼間のように金色の田園を見るためでなく、空にまたたく金色の星たちを眺めるためである。
市街地から見上げる夜空は、ライトに邪魔されて東京と殆ど変わらない。
教科書通りに並んだ星たちを辿れば、お決まりの星座はすぐに見つかってしまう。
でも周りに建物がないこの地からは、予想外な星の密集。
北極星はどれ? 北斗七星はどれ? カシオペア座はどれ? 何も見つからない。
通常見える星たちの後ろに、薄い無数の星たちが幾重にも重なり合っているからだ。
どんな女王様の宝石箱にも叶わない自然のジュエリーたち。
これが日本かと思う天体の驚異に、首は後ろに傾くのみ。寝転んで見られたらどんなに幸せだろう。
こんな環境であるなら、この世を去った人々が星になるというストーリーには納得がいく。
ねえ、そこに居場所を見つけた星は先に行った貴方ですか?
私に気づいたら、チカチカの合図を3回送ってね。
声をかけてるうちに目が潤んで、どの星だったか分からなくなってきた。
夜空の絵図に私が仲間入りするのは、いつのことだろう。
コメント
こんにちわ~yurisさん。
お元気そうでなによりです。
>こんな環境であるなら、この世を去った人々が星になるというストーリーには納得がいく。
yurisさんのこの言葉で・・・
今日、初めてこの言い伝えの意味がわかりました。
そうなんですね。
子供の頃から、たくさんの星空を知らずに生きてきたから、
その意味が実感としてなかったのですね。
ありがとう。教えていただいて。
yurisさんは、良い旅をされていますね。
旅人によい風が吹きますように。
いっぱい食べて・・・
いっぱい笑って・・・
いっぱい話して・・・
いっぱい泣いて・・・
自然になぁ~ぁれぇ~~~!
besnow様
ずっと以前に南半球で星空を見た時には感じなかったこと
なんですよ。
でも今回は北の地の、しかも古代遺跡があった場所だから
こそ、人間と宇宙との繋がりを感じたのかもしれません。
途中から観光目的の旅ではなくなりましたが、心を癒す
時間をたっぷりと取れた休暇でした。
髪結いの亭主様
今日の岩手は朝から雨です。
これから温泉に行って、いっぱいお湯に親しんできます。
ごめなさい・・・
「いっぱい飲んで・・・」
忘れてた!
昼天気が荒れていて、でも夜に星空が出てましたね。
先週末の天気はどうでしょうか。
今週末は1年前に決めたことへのチャレンジ。
ゼロからはじめた事、何があっても平気。
夜にまたいつもの星空が必ず見れるから。
ビリでもいいや。
tsune2様
北上は8日は雨でしたが、あとは概ね良い天気。
昼夜の温度差はまるで高原の天候です。
夜はそろそろコタツを出す気温なのかなあ。
星空を見るとホッとするのと勇気が出るのと、パワーが湧いてきますね。