大阪市の個室ビデオ店で起きた放火事件。15名の犠牲者のうち、3人の身元確認作業が難航しているという。定まった住所を持たず、身寄りもない可能性があるというのでは、誰が涙を流してくれるのだろうか。
深夜から朝までのコースが1~2千円という個室ビデオ店やネットカフェは、終電を逃したサラリーマンの利用もあるが、宿泊客の殆どはワンコール・ワーカー(日雇い労働者)。
失業してアパートを追い出され、住所もないのだから長期の仕事につくことはできない。役所による職権消除で住民票が抹消され、病気になっても公共サービスを受ける権利さえ喪失する可能性がある。
OECDの分析によれば、日本は貧困率がアメリカに次いで世界第2位。中流なんていう言葉はもはや死語で、グローバルスタンダードが生み出した超格差社会だ。
弱肉強食の世界に「生きていけなくなった」と絶望し、自分どころか他人の命まで巻き添えにするドロップアウトを増やしていく。
人口とGDPが減少し、多重債務は膨らみ続け、財政破綻が見え隠れする憂鬱。
一方でITの発展によって国民の金融知力は高まり、国がいかに私たちの虎の子を無駄遣いしてきたかに怒りが爆発する。
修正されたアメリカの緊急経済安定化法案が可決したとしても、明るい未来が待っているようには思えない。国民は資本主義の犠牲になることに、ほとほと疲れきっているのではないだろうか。
経済成長の陰には破壊されていく環境。自然も人間も悲鳴を上げる元気さえ無くなってきた。
私たちは心の救済を待ち望んでいる。
それは社会がエゴの追求をやめて、弱いものたちに手を差し出すこと。
アセンションに詳しい心理学者で哲学博士のゲリー・ホーネルによれば「2009年に大きなシフトが起きる。兵士は次々に武器を地面に置き、人類の集合意識はハーモニー(和)に向かっていく」という。
(徳間書店『5次元世界はこうなる アカシック地球リーディング』より抜粋)
地球は何に向かって転がり続けているのか。
もし終点があろうとなかろうと、転がすのは権力者の手ではなく、肩を並べた私たち全員の手でありたいと祈っている。
コメント
>国民は資本主義の犠牲になることに、ほとほと疲れきっているのではないだろうか。
拙者も同感です。「中流」など化石ように思える。
個人的には米国より伊太利亜、西班牙、瑞西、英吉利などに学ぶべき事があるように感じるなぁ。
素浪人様
いまや世界経済は大ピンチ。
日本の政治家は解散総選挙をいつにするかなんて揉めてる場合じゃないと思います。
国民の暮らしを最優先に考えて欲しい。