新年あけましておめでとうございます。皆様にとって幸せな思い出作りが沢山できる一年でありますように。
さて、年越しの「おめでとう」は自分で自分に言うものと覚悟していたら違った。
昨夜はテレビをつけて冷蔵庫を覗いていたら、友人から「呑んでますか?」のメール。大晦日恒例・格闘技のダイナマイトを見ながら、焼き鳥屋で来年の抱負を語り合うこととなった。
ポジティブに行こう!と盛り上がっているところに、今度は別の友人から電話。茶の間で紅白歌合戦を見ながら家族が集まっているので、絶対に来てねとの強引なお誘いだった。とりあえず一度自宅に戻り、焼酎のボトルを一本持って深夜にお邪魔する。
おめでたいことには、昨年の12月に赤ちゃんが生まれたばかりの家庭。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、兄弟、伯父伯母・・の大家族プラスワンで迎える年越しだ。
「ゆく年くる年」が始まった時刻、赤ちゃんが眠るお部屋に案内して頂く。
お母さんの腕の中でうっすらと目をあけて、モミジみたいな手のひらを広げている天使には「可愛い!」以外の言葉が出ない。
抱っこを代わるお兄ちゃんの笑顔を見ているところに、お父さんが年越しそばのどんぶりを持ってきてくれた。愛情のお裾分けを貰いながら年を越せるなんて、今までの生涯でいちばん思い出に残る大晦日だ。
やがて焼き鳥屋でダイナマイトを見ていた友人も再登場。「明けましておめでとう」の乾杯が繰り返される。おばあちゃんの横で酔いと暖かさが極地に達した私は、その場で布団まで借りて3時間も眠ってしまった。
夢の中で「ゆり子先生は淋しいんだよ」と心配してくれる皆の声が聞こえ、じんわりと涙がこみ上げてくる。
朝になってお雑煮まで頂いて、「毎日来てもいいんだからね」「今度は彼も連れてきなよ」の言葉にまたジーン。届いた朝刊の厚みに「3日分はあるな」と驚くおじいちゃんの声や、コトコトと煮込んだおばあちゃんの煮豆の色、幾つもの湯飲み茶碗から立ちのぼる湯気・・、どれもが優しい空気に溶け込んでいく。
喧嘩してもすぐ仲直り。相手を責めるのではなく、一緒のラインに並ぼうとする家族。幸せに形はないけれど、あえて形にするならこんな茶の間のテーブルなんだろうと思った。
雲ひとつない青空の帰り道、「ありがとう」から始まった2009年が幸せに向かって進み始めている。
コメント
明けましておめでとうございます。
本当に赤ちゃんは「かわいい!」です。
見ているだけで心が和みます。
出産がトラウマになった私でも赤ちゃんは大好きです。
marie様
明けましておめでとうございます。
赤ちゃんの顔も手も足も、一つ一つが奇跡に思えるほど可愛い。彼女が大人になったときに、安心して暮らせる日本が続いていて欲しいと思います。
新年あけましておめでとうでござる。
本年もよろしゅうにおたのみ申します。
いいですよね、多世代で大人数の家族は。
私の母の田舎がそうでした。小さい頃、何か行事で行くと、どっからともなく人が湧いて来て、まったく見覚えのないおじちゃんに「***ちゃん、大きくなったね」とか、また誰かの赤ちゃんを子供たち皆であやしたり、
ちっちゃいおててに指を握らせたり…。
「便利」ではないけど、「心の通う人らしい」生活だったかな。またそうなりたいね。
素浪人様
明けましておめでとうございます。
驚いたのは、家族が多すぎて全員揃っての食事が出来ないということ。でも必ず誰かがいる茶の間は温かいです。
せちがらい世の中で生き抜くために、これからは大家族が見直される時代になるかもしれません。人情が一番ですね。
おめでとう。
家族はいいですね。
飛び歩いて年越ししてます。
ずっとこのままかな。
ツネ2様
明けましておめでとうございます。
自然と一緒に年越しなのですね。初日の出は綺麗だったでしょうか。
明けましておめでとうございます。
店の掃除で年を越しました。
今年も老体に鞭打ってお茶汲み&皿洗いに精を出します。
2009年、貴女にとって最高の年になりますように。
亀吉様
新年おめでとうございます。
いつものことですが、大掃除のお手伝いに行けなくてごめんなさい。その代わり、皿洗いに退屈しなくていいように話題の提供に伺います。今年も何が起きるか乞うご期待!