雲が知らせた8月9日の地震

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たぶん私は災害対策用のシェルターに住んでいるだと思う。長年付き合った彼が癌で亡くなる数ヶ月前に、「東京を離れろ。絶対にここを買え」と薦めてくれた逗子の住まい。リクルートコスモスが社運を賭けたというぐらい、強固な岩盤を支持層まで掘り下げて杭を打ち込んだ「ノアの箱舟」マンションである。

昨日19時26分に東海道南方沖を震源とするM6.9の地震があったのだが、東京が震度4で揺れた時も、私は地震の揺れをビクとも感じなかった。ソファーの隣に与六を侍らせ、のんきに光TVで映画を見ていたころである。

後出しジャンケンになると嫌なのだが、実を言うと大きな地震は想定していた。下記の写真で1枚目は8月6日の17時14分、2枚目はカラスがギャーギャーとうるさかった8月7日の5時8分。異様な雲と朝の赤焼けは、近づく大き目の地震を示している。空が現象を示した後に数日を経て地震は起こるのは、数々の予知サイトで検証されているからだ。

8月6日17時14分
8月8日5時8分

きっと揺れる。土曜日の夕方に「何やってんの?」と、ゆうき食堂に誘われた時、汗びっしょりになって箪笥やテレビを持ち上げ、耐震粘着シートを底に貼り付けている最中だった。食器棚には扉が開かないためのストッパー。ドライバーでネジを押し入れるのには何度も指を傷つけた。昨日の午後も頑張り、ホームセンターでしこたま買い込んできた地震対策グッズを設置するまで数時間もかかったが、力足らずの女手一つでやり遂げた自分には勲章を贈りたいほどだ。

このブログに地震に関する記事を時々書いてきた。耳鳴りのような体感はないけれど、それが近づくと居ても立ってもいられない不安に苛まれるからだ。

子供のころ明日は絶対に来ると思った前夜は、布団の中でパジャマから洋服に着替えて備えていた。歳を取って図太くなった今は、ベッドの上から「揺れるな!」と大地に怒鳴る。自分本位で情けないけれど、どこか離れた場所で揺れてくれと「飛ばす」祈りをする人は、日本の中枢である首都圏には沢山いるはずだ。

心のザワザワは収まらず、昨日のM6.9で解決したとは思えない。その後も東海地方南方はるか沖で深発地震が続いている。とにかく防備だけは万全に、家族との連絡方法は密に、出来うる限りの備えをするべきだ。Xデーが明日ではないという確証は、どんな地震学者や予知能力者だって口には出せないのだから。

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