どうしても観たかった『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』が、最終日の最終回に間に合った。いずれDVDで発売されるのは分かっていても、二度とステージに立つことのないマイケルを見るのは、家のテレビじゃ失礼だ。
東京ドームの”Dangerous Tour 1992″へ行ったときの感想は『恋とマイケルがいた時代』の日記に書いたけれど、こんなに間近で、それもリハーサル映像が見られるなんて・・。冒頭の字幕に出た”50歳”という年齢が果たして本当なのかと疑いたくなる。しなやかな身体と歌声、繊細な感性はどう見てもティーンエイジの少年なのだ。もしかして成長を続けているのか、17年前のマイケルよりも背が伸びて足が長くなったように思えた。
ジャクソン5のコーナーでハンドマイクを持ったマイケルは、「音の返りが大きすぎて歌が聞こえない」と盛んにイヤホンを気にする。”I Want You Back”(ジャクソン5の1stシングル曲)を歌いながら、心はモータウンのデビュー当時に戻っていたのだろうか、「あの頃はイヤホンなんかしてなかったよ」とポツリ。ファンがレコードやCDで覚えている通りの音を出したいと、頑固なまでに音作りにこだわるのだ。
“I’ll Be There”で涙がこみあげ、”Beat It”のイントロで我慢は限界。どうして一緒に腕を振らないの?どうして立ち上がって踊らないの?と回りの観客たちに叫びたい気持ちでいっぱいだった。横須賀humaxシネマズというコンパクトな映画館だったせいかもしれないが、マイケルはお行儀よく座って観るものじゃない。一日だけでいいから東京ドームの大スクリーンに帰ってきて欲しいと願った。
本編が終わりスタッフロールが流れ出すと、さっさと帰り始める観客、食い入るようにアンコールを待つ観客。曲が終わって映画館の灯りがつき、最後に手が痛くなるほど拍手を送った人たちには、永遠のネバーランドで暮らすマイケルから”I LOVE YOU”の声が聞こえたに違いない。
コメント
最終回、間に合って良かったですね。私は早々と見てきましたが、東京ドームで見た頃のマイケルより遥かに進化している姿は圧巻です。あの独特なビートにのれば自然に身体は動いてしまい、”I’ll Be There”では、たまらなくなって号泣です。
茅ヶ崎のマイカルでは老若男女のお客様が拍手喝さいで幕を閉じ、なかなかシートから立ち上げれない余韻が漂っていました。。。
T.watanabe様
お客様たちで以外だったのは、女子高生のグループが多かったことです。首がだるいだろうに、最前列でいちばん最後まで残っていました。若い世代の心に、マイケルが受け継がれていくのは本当に嬉しいことです。
私も時間がとれたので初日の初回に観てきました。
残念ながら生のステージを目にする機会には恵まれませんでしたが
CDより生歌のほうが断然いいのに驚きました。
I’ll be there とアースソングは本当に良かったです。
やっぱり、上映場所が映画館ということで
なんとなく静かに観ないと、っていうイメージがあるのかもしれませんね。
単なる国民性でノリが悪いわけではないように思います。
六本木辺りの海外出身者が多数訪れるような映画館はノリノリだったみたいですよ(≧∇≦)
どこかの映画館やライブハウスではわざわざ踊りたい人向けに
This is it を上映したようです。
踊ってもいい場所とわけて上映して欲しい
という声をネットでも多数見かけますよね。
私が行った日はレディースデイだったこともあり9割女性でしたが
おっしゃるように思った以上に若い人が多かったです。
(子供もちらほら)
マイケルを知らない世代が興味を持って見に来てたんでしょうね(^O^)
はらん様
独りで静かに観にきた中年男女も結構いました。言葉は交わさなくても、マイケルと青春時代の思い出は共通するものが多かったのでは・・?一つの時代が逝ったように感じました。